よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


別紙2:「遠隔医療モデル参考書-オンライン診療版-」(改訂版)本編 (12 ページ)

公開元URL https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu06_02000395.html
出典情報 「遠隔医療モデル参考書-オンライン診療版-」(改訂版)の公表(5/31)《総務省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

2.2

導入の手順
事前検討(導入判断)

オンライン診療の導入に向けて、まず初めに行うことは、医療機関における課題・患者ニ
ーズを把握し、オンライン診療によって解決できるかどうか検証するとともに、対象となる患
者の範囲・患者数の想定、実施可能時間についての検討を行うことです。
1)医療機関における課題・患者ニーズの把握

オンライン診療の導入を検討する医療機関において、どのような課題があるか、
患者からどのようなニーズがあるかについて把握するとともに、その課題・ニー
ズがオンライン診療の導入によって解決できるものなのかどうか検証する必要が
あります。
2)オンライン診療の患者の対象範囲・患者数の検討

オンライン診療の導入を検討する医療機関において、どのような範囲の患者を
対象として、どのような目的でオンライン診療を行うかを検討する必要がありま
す。オンライン診療指針において以下の例が適切な実施例として示されていま
す。
i.

生活習慣病等の慢性疾患について、定期的な直接の対面診療の一部を
オンライン診療に代替し、医師及び患者の利便性の向上を図る例

ii.

生活習慣病等の慢性疾患について、定期的な直接の対面診療にオンラ
イン診療を追加し、医学管理の継続性や服薬コンプライアンス等の向上
を図る例



その他、実際の医療機関でオンライン診療が実施されている例としては、外来患
者・在宅患者を対象として、小児喘息・発達障害・夜尿症・皮膚疾患(蕁麻疹)・高
血圧症・高脂血症・糖尿病・アレルギー疾患等を対象とした診療が挙げられま
す。



オンライン診療指針にあるとおり、オンライン診療は、患者からの希望に応じ、医
師と患者との間で合意があった場合に行われるものです。患者がオンライン診
療を希望して医師が適切と判断した場合や、医師がオンライン診療に適している
と判断した患者にオンライン診療を提案し、患者が希望する場合に、オンライン
診療が行われます。

3)実施可能時間の検討

オンライン診療を導入する医療機関内で実施時間を検討し、予約可能時間を設
定する必要があります。外来診察の時間内は予約のない外来患者もおり、予約
時間管理が難しいため、平日の昼や夕方、土日など外来診察の時間外をオンラ
イン診療の実施時間として設定していることが多いようです(オンライン診療の実
施時間はおおむね1回5~10 分程度となっているため、診療所においては、午
前・午後の診療時間の合間に実施することも可能です)。

9