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別紙2:「遠隔医療モデル参考書-オンライン診療版-」(改訂版)本編 (77 ページ)

公開元URL https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu06_02000395.html
出典情報 「遠隔医療モデル参考書-オンライン診療版-」(改訂版)の公表(5/31)《総務省》
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図7-1 中部ろうさい病院にて実施されているオンライン診療の形態
1.2. 導入背景
中部ろうさい病院がオンライン診療を導入した主な動機と背景は、糖尿病患者の治療中
断を防止するためです。糖尿病は一度発症すると、重症化して慢性合併症が発症・進展す
ることを防ぐため、継続的に治療することが必要になります。しかし、働き盛りの若年層の糖
尿病患者は、仕事の多忙を理由に定期的な通院時間を確保できず、糖尿病の治療を中断
する方が多い状況です。それを防ぐため、中部ろうさい病院では、糖尿病治療と仕事の両立
支援を目的として、病院に来なくても主治医の診療が受けられるオンライン診療の活用を始
めました。
1.3. 導入プロセス
中部ろうさい病院におけるオンライン診療の導入プロセスは、院内にオンライン診療に係
る委員会の立ち上げから始まりました。医師、看護師、医事課スタッフ、会計課スタッフ等の
関係者によって構成し、実施に向けた検討を進めました。オンライン診療導入後、院内への
浸透に向けては、管理栄養士等の関係者とも連携を開始しました。トップダウン方式でアプ
ローチすることにより、スタッフ間でのオンライン診療への理解と受容が促進されました。患
者は、症状や生活環境等からアセスメントした上で、医師から声掛けしオンライン診療を開
始するケースが多く、オンライン診療実施前には、シンクヘルスアプリ(PHR 管理アプリ)を導
入してもらい、デバイスの利用に慣れてもらった上でオンライン診療を開始することでスムー
ズな導入につながっています。
2. システム
2.1. 使用しているシステム
中部ろうさい病院では、オンライン診療のビデオ通話にはクロン(株式会社 MICIN)、患者
の PHR(Personal Health Record)管理にはシンクヘルスを利用しています。病院側はパソコ
ンを使用し、患者側はスマートフォンを使用しています。オンライン診療の予約については、
対面診療実施時に日程調整を行っているため、患者側からの予約作業は必要とされません。

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