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別紙2:「遠隔医療モデル参考書-オンライン診療版-」(改訂版)本編 (59 ページ)

公開元URL https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu06_02000395.html
出典情報 「遠隔医療モデル参考書-オンライン診療版-」(改訂版)の公表(5/31)《総務省》
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「歯科オンライン診療指針」において該当するパートは以下
V 2 (6)通信環境(情報セキュリティ・プライバシー・利用端末)
a 歯科医療機関が行うべき対策
a-1)基本事項

歯科医療機関は、オンライン診療に用いるシステムを提供する事業者(以下
「事業者」という。) による説明を受け(システムに関する個別の説明を受け
ることのみならず、事業者が提示している情報提供内容を自ら確認すること
を含む。)、十分な情報セキュリティ対策が講じられていることを確認するこ
と。また、当該確認に際して、歯科医療機関は責任分界点について確認し、
システムの導入に当たっては、そのリスクを十分に理解すること。

オンライン診療の際、医療情報システムに影響を及ぼす可能性があるオン
ライン診療システムを使用する際は、「医療情報安全管理関連ガイドライン」
に沿った対策を併せて実施すること。なお、汎用サービスを使用する際は、
汎用サービスが医療情報システムに影響を与えない設定とすること。
■プライバシーの確保
通常の診察室にて実施されており、患者のプライバシーが確保できる環境が整備され
ています。特に、通常の診療室から物理的な距離を確保した診療室にて実施されていま
す。これは、一般的な外来診療室で実施されている近くの診療中の音声が、ネットワーク
を通じて外部に漏れるリスクに配慮した対応です。
「歯科オンライン診療指針」において該当するパートは以下
V 2 (6)通信環境(情報セキュリティ・プライバシー・利用端末)
1)歯科医療機関が行うべき対策
a-1)基本事項

歯科医師がいる空間において歯科診療に関わっていない者が診察情報を
知覚できないこと。また、患者がいる空間に第三者がいないことを確認する
こと。ただし、患者がいる空間に家族等やオンライン診療支援者がいること
を歯科医師及び患者が同意している場合を除く。

プライバシーが保たれるように、患者側、歯科医師側ともに録音、録画、撮
影を同意なしに行うことがないよう確認すること。
3. 導入効果
東北大学病院歯科顎口腔外科におけるオンライン診療の導入は、医療資源の節約、医
療の質の向上、及び高次医療の活用に大きく寄与しています。
具体的には、患者が対面診療のために大学病院を訪れる必要がなくなり、それに伴って
看護師負担や診療用器具(例えばミラーやコップなど。)の使用量が軽減されています。東
北大学での実証実験では、オンライン診療により歯科医師単独での診療が可能となり、結
果として診療時間の短縮に繋がっています。さらに、診療チームの役割分担が効率化され
ることで、各メンバーが専門性を最大限に発揮できる体制が構築されています。患者にとっ
ても、専門性の高い医療サービスを受ける機会が増えることは、高次医療の活用において
も大きなメリットとなっています。

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