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別紙2:「遠隔医療モデル参考書-オンライン診療版-」(改訂版)本編 (34 ページ)

公開元URL https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu06_02000395.html
出典情報 「遠隔医療モデル参考書-オンライン診療版-」(改訂版)の公表(5/31)《総務省》
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2.2. 運用(利用者とその役割)
野村医院では、初診診療、訪問診療、生活習慣病診療という異なるニーズに対応するた
めに、様々なデジタルツールを適切に運用しています。初診診療を中心とした基本的なツー
ルとしてクロンが、生活習慣病診療ではシンクヘルス、訪問診療や地域包括診療では LINE
がそれぞれ効果的に活用されており、これらの対応によって患者一人ひとりの状況に合わ
せた柔軟な診療が可能になっています。
■初診診療
初診の患者には、MICIN 社のクロンが使用されています。保険証等の確認、顔写真付
きの証明書、簡単な問診回答や決済機能付きであり、本人確認や保険証等確認の問題、
クレジットカード登録制で未払い問題を解決します(クレジットカードがないと利用不可)。
初診の患者がオンライン診療を利用する際の安全性と確実性を高めるために導入され
ています。
■訪問診療
訪問診療・地域包括診療の契約患者など 24 時間 365 日の対応が必要な方には携帯
電話番号の他に希望者や終末期の方には LINE でのビデオ通話を利用しています。特
に終末期や不安の強い患者には顔の見えるオンライン診療は効果が高いと感じられて
います。
また、訪問診療では、多職種の医療スタッフと患者あるいはそのご家族とのコミュニケ
ーションにメディカルケアステーション(MCS)が活用されています。医療スタッフ間のやり
取りと患者(ご家族等)のやり取りは独立したスレッドで管理されているため利用しやすく
なっています。特に、在宅に係る医師や看護師、事務員によって使用され、病状評価か
ら事務連絡まで、情報の一元化と意識の共有化などの効率化に貢献しています。さらに
有料のビジネスプランではオンライン診療が可能になります。オンライン診療により、特
別訪問看護指示書の発行も可能となります。
■生活習慣病診療
生活習慣病、特に糖尿病の管理(PHR(Personal Health Record)の共有)にはシンクヘ
ルスアプリが使用されています。この PHR は、血糖値、血圧、体重、食事の管理や治療
のフォローアップに役立つばかりではなく、患者の生活習慣改善への行動変容を促す効
果もあると期待されています。ビデオ通話機能があり、オンライン診療が可能です。治療
中断しがちな患者や海外の患者(医療機関は処方箋の発行まで対応)にも対応していま
す。

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