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別紙2:「遠隔医療モデル参考書-オンライン診療版-」(改訂版)本編 (5 ページ)

公開元URL https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu06_02000395.html
出典情報 「遠隔医療モデル参考書-オンライン診療版-」(改訂版)の公表(5/31)《総務省》
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目的
オンライン診療を含む遠隔医療には様々な種類・形態があります。そのためには、事前に
オンライン診療システム提供事業者を含む関係者において十分な協議・検討が行わなけれ
ばなりません。本書を参考にしながら、オンライン診療の導入を望む医療機関が事前の協
議・検討を行い、実際の導入・整備を進めることができるようになることを、本書の目的として
います。

位置付け
本書は令和5年度時点での調査を元に、事前検討を円滑かつ適切に行うために必要に
なる知識や情報、オンライン診療の実施の事前検討で決めるべき事項や手順についての事
例を示しており、参考書と位置付けられます。なお、オンライン診療の導入や実施について、
新たにガイドラインや指針等を示したものではありません。

対象
本書は、オンライン診療の導入を検討している企画・担当者等の医師及び医療機関を対
象としています。

改訂の背景
オンライン診療においては、平成 30 年3月(令和5年3月改訂)に厚生労働省から「オンラ
イン診療の適切な実施に関する指針」(以下、「オンライン診療指針」といいます。)が示され、
また、同年4月の診療報酬改定により「オンライン診療料」等が新設されたこともあり、効率
的な手順の明確化、地域で展開が可能な参照モデルの構築が望まれていました。そのため、
「オンライン診療の普及促進に向けたモデル構築にかかる調査研究」(平成 30 年度・令和元
年度)が、総務省によって実施され、その調査結果から、「遠隔医療モデル参考書」のオンラ
イン診療版が令和2年度に公表されました。
その後、厚生労働省「オンライン診療指針」が令和4年1月に一部改定されたことで、オン
ライン診療可能な範囲が拡大しました。この様な経緯と背景を踏まえ、令和5年度に総務省
によって「医療・介護・健康データの利活用促進に関する調査研究」の調査が実施され、令
和2年度に公表した参考書の改訂が実施されました。
また、令和6年4月、厚生労働省は、「歯科におけるオンライン診療の適切な実施に関す
る指針」(以下、「歯科オンライン診療指針」といいます。)を取りまとめ、公表しました。

留意点
オンライン診療が十分に効果を発揮するためには、オンライン診療を利用する関係者(医
療従事者や患者等)の間で円滑なコミュニケーションが行われていることが前提となります。
単に通信インフラや情報システム等を整備するだけで効果が得られるものではなく、地域に
おける医療提供体制や、医療従事者をはじめとする関係者間の良好な人的ネットワークが
あって初めて積極的に活用されることに、留意する必要があります。

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