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別紙2:「遠隔医療モデル参考書-オンライン診療版-」(改訂版)本編 (50 ページ)

公開元URL https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu06_02000395.html
出典情報 「遠隔医療モデル参考書-オンライン診療版-」(改訂版)の公表(5/31)《総務省》
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2.2. 運用(利用者とその役割)
山口県立総合医療センターでは、オンライン診療の運用において医師、ケアマネージャー
が連携することによって、効果的なオンライン診療の提供が行われています。特に、オンラ
イン診療支援者であるケアマネージャーは、山口県立総合医療センターとのオンライン診療
の重要なサポート役を担っています。
■ケアマネージャーの役割
・オンライン診療の調整と準備:診療に必要な機器の準備と設定を行います。CLINICS ア
プリケーションの起動や、アプリケーション内での患者の選択などが含まれます。
・通信機器の操作サポート:高齢者患者が多い相島では、多くの患者が自身でタブレット
を操作することが困難なため、オンライン診療時に現地のタブレットの操作を補助しま
す。
・現地の患者コントロール:診療順序の設定補助や診療室への移動の案内等、公民館
内のオペレーションコントロールを担っています。必要に応じて、患者の介助を実施しま
す。
・プライバシーの保護:患者のプライバシーを保護するために、適切な環境設定を行いま
す。これには、周囲の人々からの視線を遮断し、患者が安心して診療を受けられるよう
にすることが含まれます。
・ケアマネージャーは、オンラインツールを使用し、普段から巡回診療を担当する主治医
と定期的に情報交換を図っており、関係性を構築すると同時に IT 機器の使用にも慣れ
ることができています。
2.3. 診療費用の徴収方法
山口県立総合医療センターでは、オンライン診療の費用は、次回の対面診療時にまとめ
て徴収する方式を採用しています。基本的に継続受診されている患者であり、必要に応じて
ケアマネージャーが支払いを取り次ぐため、未徴収になる事例は発生していません。
■徴収タイミング
オンライン診療の診療費用は、次回対面診療時に併せて徴収されています。
■患者負担
オンライン診療に関連する通信料等のシステム運用費は患者には徴収していません。
2.4.サイバーセキュリティとセキュリティ対策
山口県立総合医療センターでは、オンライン診療におけるセキュリティ対策としてセキュア
なシステムの選択、プライバシーの保護を重視した対策を実施し、ガイドラインに準拠した対
応を行っています。公民館に患者を集約し順番に診療を行う事から、特に患者情報の保護
とプライバシーの確保に重点を置き、セキュリティリスクの最小化に努めています。
■セキュアなツールの使用
ビデオ通話ツールにセキュリティ面での信頼性の高い CLINICS を選定し、患者情報の
安全性を確保しています。

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