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別紙2:「遠隔医療モデル参考書-オンライン診療版-」(改訂版)本編 (49 ページ)

公開元URL https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu06_02000395.html
出典情報 「遠隔医療モデル参考書-オンライン診療版-」(改訂版)の公表(5/31)《総務省》
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このため、遠隔診療の導入が急務となり、オンライン診療はその解決策として採用されま
した。
また、オンライン診療の導入は、患者だけでなく医療提供者の安全を確保するためにも重
要でした。特に悪天候時には、医師や医療スタッフが船で移動するリスクを避けることがで
き、より安全な医療環境の構築に寄与しています。このように、相島でのオンライン診療導
入は、地域特有の課題に対応し、患者と医療提供者双方の安全を確保する手段として導入
されています。
1.3. 導入プロセス
山口県立総合医療センターと相島でのオンライン診療導入は、既存のインフラと新たな技
術の組み合わせ、さらには地域との連携による体制構築が進められました。これにより、高
齢者が多い地域の特性に合わせた、効率的かつ安全なオンライン診療の提供が可能となっ
ています。
■初期段階
2020 年2月、悪天候による相島への船便の欠航が頻発し、医師が島へ巡回できない
状況が生じていました。これを解決するため、オンライン診療の導入の検討に着手して
います。
■システムの選定と導入
当初は、導入のハードルが低いことから、汎用サービスの使用が検討されていました
が、セキュリティの観点から、株式会社メドレーの CLINICS を導入しています。このこと
により、セキュリティを強化し、責任分界点の所在が明確になっています。CLINCS のビ
デオ通話機能を使用しています。
■患者サポート体制の構築
相島の患者の多くは高齢者で、自身で通信機器を操作することが困難であったため、
現地のデイサービスに勤務する島在住のケアマネージャーに、オンライン診療時の通信
機器の操作を補助してもらうための委託契約を締結しました(タブレットの設定等の事務
作業)。
2. システム
2.1. 使用しているシステム
山口県立総合医療センターでは、オンライン診療のビデオ通話に CLINICS を使用し、診
療記録は院内の電子カルテに記載しています。
■CLINICS(株式会社メドレー)
オンライン診療のビデオ通話ツールとして使用されています。セキュリティ面での信頼
性が高く、責任が事業者側にあることを重要視した結果として採用しています。
■電子カルテ(富士通)
山口県立総合医療センターで採用されている院内の電子カルテを使用しています。

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