表１－２ 使用システムと運用の一例

2.3. 診療費用の徴収方法
野村医院では、使うシステムによって異なる診療費の徴収方法を採用しています。クロン、
J:COM オンライン診療の利用ではクレジットカード決済（クレジットカードがないと利用不可）、
その他のシステムでは次回来院時に前回診療費用の徴収を行っています。これにより、オ
ンライン診療の運営を効率的かつ確実に行いつつ、患者の利便性を確保する工夫を行って
います。なお、野村医院ではオンライン診療の際は、その調整にかかる手間を考慮し、シス
テム運用費として一回につき 500 円（税別）を徴収しています。この料金設定は、オンライン
診療の実施に係る工数増加に対する措置と通常の対面診療がオンライン診療に置き換わ
る割合が増えすぎないようにするための措置を考慮した対応となります。また、処方箋の郵
送代なども別途請求しています。
■クロン、J:COM オンライン診療の利用
医療機関への負担はなく、1 回の診療にあたり 300 円（税別）の手数料が患者側に発
生します。さらに J:COM のテレビでのオンライン診療（システムはクロン）では、さらに月
額費用 480 円（税別）（J:COM TV 加入の場合は無料）がシステム運用費として患者側に
発生します。また、それぞれクレジットカードの利用手数料として決済額の 3.45%がシステ
ム運用費としてかかります。医療機関への月額負担がないため、オンライン診療の実施
が少ない施設、初期導入に有利なベンダーとなります。
■その他のシステム
再診の患者に対しては、次回来院時に診療費を徴収しています。シンクヘルス、LINE、
メディカルケアステーション（MCS）は医療機関、患者側には基本的に無料で費用はかか
りません（2024 年１月現在、一部有料プランあり）。ただし MCS でビデオ通話を行う場合
には、ビデオ通話を主催する側がビジネスプランに加入している（参加する側は無料の
フリープランでも可）ことが条件となります。

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