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別紙2:「遠隔医療モデル参考書-オンライン診療版-」(改訂版)本編 (87 ページ)

公開元URL https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu06_02000395.html
出典情報 「遠隔医療モデル参考書-オンライン診療版-」(改訂版)の公表(5/31)《総務省》
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図9-1 すずらん会たろうクリニックにて実施されているオンライン診療の形態

1.2. 導入背景
オンライン診療の導入は、2017 年に福岡市・福岡医師会の ICT 活用事業参加がきっかけ
でした。2018 年にオンライン診療が保険適応となった際は、条件が厳しかったこともあり認
知症外来の一部でのみオンライン診療を用いていました。その後、新型コロナウイルス拡大
に伴う規制緩和があり、すずらん会たろうクリニックにおいても発熱患者の対応が増えたこと
をきっかけに在宅医療の臨時対応でのオンライン診療の件数が急増しました。
1.3. 導入プロセス
高齢者が多い患者層のため、オンライン診療に使用するデバイスの定着までにいくつか
の試行錯誤を行っています。患者へのスマートフォン貸し出しや、OPTIM 社のスマートホー
ムメディカル等のテレビを使ったオンライン診療など、様々な試みを行いながら導入を進め
ました。しかしながら、いずれの方法もスマートフォンの準備や操作、あるいは Wi-Fi 環境の
整備が患者側の障壁となり定着化に至りませんでした。最終的には、看護師が患者宅を訪
問する際にスマートフォンを持ち込み、アプリケーションの立ち上げや接続等のオンライン診
療に必要なすべての事前準備を行う運用に落ち着きました。業務フローの整備と並行して、
診療報酬の取り扱いとアプリケーションの操作方法などの内部教育も実施しています。
2. システム
2.1. 使用しているシステム
すずらん会たろうクリニックでは、LINE WORKS(LINE WORKS 株式会社)を主に使用して
います。LINE WORKS は、診療所のスタッフ間の内部情報共有ツールとして活用されていた
ためオンライン診療の際に使用することに大きな障壁はありませんでした。オンライン診療
時は、LINE WORKS のビデオ通話機能を利用しています。また、施設の看護師さんとオンラ
イン診療をする際にはビデオ通話アプリケーションの FaceTime を使用することもあります。
FaceTime は相手のスマートフォンが Android の場合であっても、リンクを発行すれば使用が
可能となるため利便性に優れています。

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