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別紙2:「遠隔医療モデル参考書-オンライン診療版-」(改訂版)本編 (39 ページ)

公開元URL https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu06_02000395.html
出典情報 「遠隔医療モデル参考書-オンライン診療版-」(改訂版)の公表(5/31)《総務省》
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3. 導入効果
オンライン診療の導入は、医療の質の向上、患者の医療サービスへのアクセス改善及び
潜在的な経済的効果をもたらしています。一方で、事務作業の増加、患者のアクセス性など
についての留意することも必要です。
3.1. 導入後の効果
■医療の質の向上
オンライン診療の導入により、治療中断者が減少しています。特に糖尿病患者などの
継続的なケアが必要な患者にとって、定期的なフォローアップが可能になったことを示し
ていると考えられます。
■医療サービスの質の向上
自宅や遠隔地からでも診療を受けられることにより、患者の医療サービスへのアクセ
スが向上しています。特に移動が困難な高齢者や遠隔地に住む患者にとって、大きな利
点となっています。また、感染症対策として、来院している患者と職員の感染リスクの低
減に大きく寄与していると考えます。
3.2. 導入後の課題や留意点
■事務作業の増加
対面診療に比べて事務作業が増加する傾向があります。これは、アプリインストール
の説明から、患者情報の入力確認、通信環境やシステムトラブルなどへの対応、薬局の
確認と連絡、処方箋郵送など、対面診療にはない追加の作業が必要になるためです。
■患者のアクセス性
すべての患者がオンライン診療にアクセスできるわけではないため、特に高齢者やオ
ンライン環境の整っていない患者に対する支援が必要になることがあります。海外赴任
している単身赴任の患者の処方は、ご家族が患者本人に届けるような処方を国内で完
結させる運用で実施することが条件であり、さらには渡航先の国の法令等の遵守、緊急
時に対応可能な病院の事前確認など留意する必要があります。
表1-4 効果と留意点の一例

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