はじめに
1.1

本書の目的と位置付け
概要

本書は、オンライン診療の普及促進に向け、オンライン診療の導入を検討する医療機関
等を対象として令和２年に公表した「遠隔医療 1モデル参考書」のオンライン診療版の改訂
版になります。また、本書は、オンライン診療を導入する際に検討が必要となる事項につい
て、具体的な手順やシステムの構成等の観点で参考となる情報やサイバーセキュリティ対
策等の技術的な面を中心に、導入事例を含めて取りまとめた参考書であり、ガイドラインや
指針ではありません。
なお、本書は「本編」と「別添 2」の２部構成となっています。本編では、本書の位置づけ、
オンライン診療導入の必須事項、導入のプロセス、オンライン診療の事例を掲載しています。
別添では、オンライン診療の基本、法的規制、技術・セキュリティの詳細を補完しており、オ
ンライン診療を導入する医療機関向けの包括的参考書となっています。

図 1 遠隔医療における本書の対象範囲

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遠隔医療 | 厚生労働省「オンライン診療の適切な実施に関する指針（平成 30 年３月（令和５年３月一部改訂））」より
本書における「遠隔医療」とは、オンライン診療指針の定義を踏まえ、「情報通信機器を活用した健康増進、医療に関する行為」
とします。また、｢遠隔医療システム｣とは、「遠隔医療の実施に当たって活用する通信インフラや情報システムの総称」とします。
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別添 | 遠隔医療モデル参考書‐オンライン診療版-改訂版 別添へのリンクは以下、
https://www.soumu.go.jp/main_content/000949278.pdf

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