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【参考報告書3】(3)リハビリテーション・個別機能訓練、栄養、口腔の実施及び一体的取組に関する調査研究事業 (報告書案)[17.2MB] (11 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_56824.html
出典情報 社会保障審議会 介護給付費分科会(第246回 4/14)《厚生労働省》
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(3).リハビリテーション・個別機能訓練、栄養、口腔の実施及び一体的取組に関する調査研究事業
A. ヒアリング調査
○ ヒアリング調査は、アンケート調査の結果を踏まえて、一体的取組や口腔衛生の管理体制(運営基準)に関する効果や課題の詳細
を把握することを目的として実施した。
⚫ 一体的取組の実施
主なヒアリング内容
令和6年介護報酬改定における加算創設を踏まえて、取組を開始した。(介護医療院)
介護報酬改定 ケアプラン作成への多職種の意見収集を重要と考え、令和3年介護報酬改定におけるLIFEの導入を踏まえて開始した。
(介護老人福祉施設)
リハビリテーション栄養口腔の情報を一元的に可視化することは望ましいと考え、取組を開始した。
必要性の認識
(介護医療院)
(令和6年介護報酬改定により)電子記録システム上でのケアプラン策定前に、一体的計画書による情報統合が可能に
電子記録
システムの変更 なった。(介護老人福祉施設)
ケアプランの目標設定から、各職種が共有した情報のケアプラン反映までの流れと目標の設定者を合わせて整理した。
取組の再整理 (介護老人福祉施設)
これまでの取組を整理し、計画書に落とし込んだ。(通所リハ)
カンファレンスの カンファレンスに各職種を同席するようにし、LIFEのデータ等を踏まえて議論するようにした。週1回関連職種が全て参加
するようにした。(介護医療院)
拡充
体組成計を購入し、筋肉量等も測定できるようにした。(通所リハ)
物品の購入
法人内に歯科医療機関を開設した。(介護老人保健施設)
専門職配置の
歯科衛生士を常駐するようにした。新たに管理栄養士を雇用した。(介護医療院)
ための整備
併設介護医療院に、管理栄養士の勤務時間を融通してもらっている。(通所リハ)
LIFEから一体的様式を出力し、利用者や家族への説明に利用している。(通所リハ)
LIFEの利用
LIFEのフィードバック情報をカンファレンス時に活用し、全国平均から自事業所の位置づけを把握し、ケアプランの参考
にしている。(介護老人保健施設)
対象者の選定 介護職員がスクリーニングし、必要な利用者を専門職に繋ぐようにしている。(通所リハ)
3月毎に目標を立て、目標に対するアプローチ方法を各専門職が検討し、実施事項を決めるようにしている。
共有情報の活用
(介護医療院)
利用者の状況によっては、食事状況観察や訪問歯科診療の際に他職種が同席するようにしている。
(介護医療院)
他職種への
各様式や入力項目の根拠となる情報指標について職員の認識を整理し、研修や個別フォローを実施した。
理解の促進
(介護老人保健施設)
一体的様式の 一体的様式の活用方法について、情報共有以外の更なる活用方法について検討が必要。
(介護老人保健施設)
更なる活用
介護職員の知識や意識の向上が必要である。各専門職の人材不足と専門職間の共通認識の不足している。
職員の確保育成
(介護医療院)
主治医の関与 特に栄養に関する医師の意見は重要であるが、主治医の意見が把握しにくい。(通所リハ)
入力の負担が大きい。(介護老人保健施設)
事務作業
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カテゴリー
取組開始の
経緯

実施体制の
構築

工夫

課題

(3).リハビリテーション・個別機能訓練、栄養、口腔の実施及び一体的取組に関する調査研究事業
A. ヒアリング調査
○ ヒアリング調査は、アンケート調査の結果を踏まえて、一体的取組や口腔衛生の管理体制(運営基準)に関する効果や課題の詳細
を把握することを目的として実施した。
⚫ 一体的取組の効果
カテゴリー

ケアの質

利用者の
状態

主なヒアリング内容
ミールラウンド時に管理栄養士・看護師・介護職員が話をするようになったため、利用者の状態をより多角的に評価できるよ
うになった。(介護医療院)
一体的様式を確認することで、当該利用者のケアプランの援助方針を概観でき、ケア全体の流れを把握できるようになった。
ケア提供
(介護老人福祉施設)
他職種が立てる計画の内容を見ることができ、個別機能訓練で重視される生活機能の維持向上を目的としたケアの検討に
近づいた。(介護老人福祉施設)
専門職同士の連携が深まり、各職種の役割が明確化された。そのことで、特に介護職員が自身の役割を認識し、役割を全
ケア意識
うする意識が強まった。(介護老人福祉施設)
多職種合同カンファレンスを通じて、介護士の意識、スキルが向上した。具体的には、介護士が利用者の口腔について義歯
ケアスキル の様子を気にかけられるようになったり、リハ職が作成した写真付きの手順書をベッドサイドに掲示すること等により、どの
介護職員も同様に質の高いケアを実施できるようになった。(介護医療院)
栄養状態のリスクに気づいていても今までは対応が難しかったが、管理栄養士が介入できるようになったため、早期に対策
ができるようになった。(介護医療院)
予防
食事の摂取量や口腔の汚れ等の多面的な情報が統合されるため、誤嚥性肺炎の予防等に取り組むことができている。
(介護老人福祉施設)
合同カンファレンスで、体重・栄養状態の確認と高カロリー食の対応について多職種で議論してケアを実施したところ、褥瘡
状態改善
の症状が改善した。(介護医療院)
多職種で連携してアセスメント・検討しながら対応することで、ターミナル期においても、安全性を確保しつつ経口摂取を提供
ターミナルケア
できている。(介護医療院)

⚫ 口腔衛生の管理
カテゴリー
主なヒアリング内容
実施体制の 連携方法の
協力歯科医療機関との窓口、施設内部への情報共有を担当する施設側のコアメンバーを定めた。(介護老人福祉施設)
構築
確認
言語聴覚士を中心に、全職員、地域のケアマネジャー・高齢者に対し、口腔や摂食嚥下の改善につながるケアの研修を実
施している。(介護医療院)
工夫
理解促進
日頃のコミュニケーションの中で、歯科衛生士から介護職員に対し、口腔の専門知識に基づく情報発信や説明を根気強く続
けている。(介護医療院)
理解促進 口腔の専門知識に基づく情報を介護職員にわかりやすく説明し、理解してもらうことが難しい(介護医療院)
課題
効率的な運用 各職種の業務時間がひっ迫しており、効率的な運用方法を課題に感じている。(介護老人保健施設)
ケアの質
効果

利用者の状態

利用者家族に対し、歯科衛生士以外から、口腔ケアについて説明できるようになった。(介護医療院)
誤嚥性肺炎による入院の件数が大きく減少した。(介護老人福祉施設)
食形態が改善した利用者がいる。(介護老人保健施設)

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