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資料3-3 外国での新たな措置の報告状況 (55 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31510.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会(令和4年度第4回 3/2)《厚生労働省》
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外国での新たな措置の報告状況
(2022年8月1日~2022年11月30日)
No.

医薬品名(一般
名)

措置概要

措置国

措置区分※1

本邦における措
置内容※2

製造元の調査の結果、当該製品の対象ロットにおいて、血
清中のリウマチ因子(RF)濃度が非常に高い(6,000 IU/mL
以上)場合、抗原過剰の状態となり、低RF値となることが判
明した。影響を受けた RF 試薬のロットは引き続き使用可能
であり、下記のとおり情報提供を行う。
-血清中の極めて高いRF濃度(800 IU/mL以上)は抗原過
クラスⅢ汎用・生
剰の状態を引き起こし、低いRF値を示すことがあるため、患
化学・免疫検査
アメリカ、
者の臨床状態と報告されたRF濃度に相関性がない場合、
330 用シリーズ
オーストラ 情報提供
検体を希釈して分析を繰り返すこと。
リウマチ因子キッ
リア
-過去に遡った結果のレビューは、検査室の責任者の裁量

で実施すること。
製造元による調査の結果、当該不具合の原因は、検体で
の評価を実施する製造手順が意図通りに実施されずにリ
リースされたことであると特定された。手順書の記載が明確
でなかったことへの対策として、製造元では手順書の改訂
と作業者への再教育を検討している。

対応不要

【第1報】
製造元において、特定ロットでHIV-1 p24抗原に対する反
応性が低下したことにより偽陰性を生じる可能性があること
が確認された。さらに当該ロットにおいて偽陽性も生じる可
能性があることが確認された。 製造元における調査は継続
中であるが、現在までのところ本事象はある原料の特定ロッ
トにて発生しており、この原料に問題があると判断してい
る。なお原因が特定できるまでの間、製造元では本事象が
他のロットでも発生しないかモニタリングを継続する。製造
元は当該ロットを使用する顧客に対して、使用を中止するよ
う顧客案内を行った。
【第2報】【第3報】
顧客からサーベイ試料で偽陰性が生じたという苦情を入手
した。当該サーベイ試料はp24抗原のみが含まれる試料で
あり、当該試料はウィンドウ期前後の段階を想定し、試料に
含まれているウイルス量(濃度)が少ないことを示している。
ヒト免疫不全症ウ 製造元において偽陰性を生じたサーベイ試料を入手し、複
イルス1 p24抗
数ロットの保管品を用いて反応性を確認したところ、特定
331
原・HIV抗体キッ ロットの保管品において陰性となることが確認された。また、

製造元において製造記録を確認し、反応性の低下が認め
られた特定のロットに共通して使用された原料を特定したと
ころ、当該ロットに共通して使用されている特定ロットの原料
(アポ酵素)が確認された。さらに当該ロットの保管品を目視
で確認したところ、アッセイ試薬が白濁していることが確認
された。偽陰性の発生機序については、原料として用いら
れる界面活性剤が劣化し、ミセル(コロイド粒子)の粒径が小
さくなり濃度が低下した結果、p24抗原のFab領域の親和性
がわずかに低下したためと考えられる。偽陽性の発生機序
は、原料として用いられる界面活性剤が劣化し、蛋白凝集
阻害の働きが鈍くなり異好性抗体の影響を受けやすくなる
ことに加えて、患者検体中に含まれる干渉物質に非特異的
に反応しやすくなったためと考えられる。製造元の調査に
て、原料として用いられる特定ロットのアポ酵素が界面活性
剤を経時的に劣化させることに起因することが判明した。製
造元では、当該ロットのアポ酵素の使用を直ちに中止し、
再発防止策を行った。

対応不要

55

イギリス、
フランス、
情報提供
ドイツ、
カナダ