社会保障 (148 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/20231101zaiseia.html |
出典情報 | 財政制度等審議会 財政制度分科会(11/1)《財務省》 |
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保険給付範囲の見直しの方向性②
○ 高額・有効な医薬品を一定程度公的保険に取り込みつつ、制度の持続可能性を確保していくためには「小さなリスク」への保険給付
の在り方を検討する必要。
○ OTC医薬品と同一の有効成分を含む医療用医薬品は、医療機関で処方されることにより自らOTC医薬品を購入するよりも大幅に
低い負担で入手が可能である点で、セルフメディケーションの推進に逆行し、公平性も損ねている。
◆ 医療用医薬品と市販品(OTC医薬品)の比較
種
類
医療用医薬品
銘柄
薬価
OTC医薬品
3割負担(現役) 1割負担(高齢者)
銘柄
価格
◆ 保険外併用療養費制度の柔軟な活用・拡大
OTC化済医薬品
技術料等
保険給付
保険給付
湿布
AA
320円
96円
32円
A
2,551円
3割自己負担
3割自己負担
ビタミン剤
BB
520円
156円
52円
B
3,974円
OTC化済医薬品
技術料等
漢方薬(感冒)
CC
1,010円
303円
101円
C
4,644円
全額自己負担
全額自己負担
皮ふ保湿剤
DD
1,100円
330円
110円
D
2,448円
OTC化済医薬品
技術料等
保険外
併用療養費
※1 各区分における市販品と医療用医薬品は、いずれも同一の有効成分を含んでいる。ただし、同一の有効成分を含んで
いる市販薬であっても、医療用医薬品の効能・効果や用法・用量が異なる場合があることには留意が必要。
※2 市販品の価格は、メーカー希望小売価格。
※3 医療用医薬品の価格については市販品と同じ数量について、病院・診療所で処方せんを発行してもらい、 薬局で購
入した場合の価格であり、別途再診料、処方料、調剤料等がかかる。
全額自己負担
3割自己負担
現状では、技術料も薬
剤も内容にかかわらず一
定割合の負担
OTC 化 さ れ た 医 薬 品
を単に保険給付から外す
と、技術料や他の薬剤も
含めて全額が自己負担。
保険外併用療養費制度
を 活 用 し 、 OTC 化 さ れ
た医薬品についてのみ全
額自己負担。
【改革の方向性】(案)
○ 諸外国の例も踏まえ、高額な医薬品について費用対効果を見て保険対象とするか判断する、医薬品の有用性が低いものは自
己負担を増やす、あるいは、薬剤費の一定額までは自己負担とするといった対応を採るべき。
○ 市販品と医療用医薬品とのバランス、リスクに応じた自己負担の観点等を踏まえ、OTC類似薬に関する薬剤の自
己負担の在り方も検討すべき。その際、保険外併用療養費制度の柔軟な活用・拡大についても併せて検討を行うべき。
○ また、高額な医薬品について保険対象外とする場合や、未承認薬の使用に関しては、民間保険の活用についても検討すべき。
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