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資料No.1-1~1-5_第十八改正日本薬局方第二追補(案) (15 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000174942_00008.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 日本薬局方部会(令和5年度第1回 1/22)《厚生労働省》
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第十八改正日本薬局方第二追補

一般試験法

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図3.01-1 ボリュメーター
2.2.2. 操作法
立方体カップの場合には最少量25 cm3,円筒形カップの場
3

合には最少量35 cm の粉体を用い,装置を通して試料の受器

13 .

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又は質量変化がほとんど認められなくなるまで体積又は質量を

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読み取る.機械的タッピングは,メスシリンダー又は容器を持

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ち上げ,以下に述べる三つの方法のいずれかにより,自重下で

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所定の距離を落下させることにより行う.タップ後の表面がよ

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りならされるように,タッピング中にメスシリンダー又は容器

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を回転させることができるような装置がよい.

42

3.1.

43

3.1.1. 装置

44

1

3.01 かさ密度測定法

第1法 (メスシリンダーを用いる方法)

装置(図3.01-3)は,次の部品から構成される.

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(ⅰ)

質量220±44 gの250 mLメスシリンダー(最小目盛単

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位:2 mL)

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(ⅱ)

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与えることができる落下装置.メスシリンダー用の450±10 g

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の質量を持つ支持台.

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3.1.2. 操作法

14±2 mmの高さから公称300±15回/分のタップ速度を

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疎充塡体積(V0)の測定について先に述べたようにして行う.
メスシリンダーを支持台に装着する.同じ粉体試料について

6

となるカップ内に過剰の粉体を溢れるまで流下させる.傾斜さ

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7

せたヘラの刃をカップ上端面で滑らかに動かし,圧密やカップ

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10回,500回及び1250回タップし,対応する体積 V10,V500及

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からの粉体の溢流を防ぐためにヘラを後傾させた状態で,カッ

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びV1250を最小目盛単位まで読み取る.V500とV1250の差が2 mL

9

プの上面から過剰の粉体を注意深くすり落とす.カップの側面

55

以下であれば,V1250をタップ充塡体積とする.V500とV1250の差

10

からも試料を全て除去し,粉体の質量(M)を0.1%まで測定する.

56

が2 mLを超える場合には,連続した測定値間の差が2 mL以下

11

式 M/V0 (V0はカップの容積)によって疎充塡かさ密度(g/mL)

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となるまで1250回ずつタップを繰り返す.なお,バリデート

12

を計算する.異なる粉体試料を用いて繰り返し測定することが

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されていれば,粉体によってはタップ回数はより少なくてもよ

13

望ましい.

59

い.式M/Vf (Vfは最終タップ充塡体積)を用いてタップ充塡か

14

2.3.

60

さ密度(g/mL)を計算する.この特性値を測定するためには,

15

2.3.1. 装置

61

測定は繰り返し行うことが望ましい.結果と共に,落下高さも

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記載しておく.

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17

第3法 (容器を用いる方法)

装置は図3.01-2に示すようなステンレス製の100 mL円筒
形容器から構成される.

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図3.01-2 測定用容器(左)と補助円筒(右)
2.3.2. 操作法

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保存中に形成された凝集体を解砕し,得られた試料を測定用

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容器に溢れるまで自由に流入させるために,必要ならば,試験

23

を行うのに十分な量の試料を1.0 mmのふるいを通して調製す

24

る.第2法と同様に容器の上面から過剰の粉体を注意深くすり

25

落とす.あらかじめ測定しておいた空の測定用容器の質量を差

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26

し引くことによって,粉体の質量(M0)を0.1%まで測定する.

64

27

式M0/100によって疎充塡かさ密度(g/mL)を計算する.異なる

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粉体試料を用いて繰り返し測定することが望ましい.

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3. タップ充塡かさ密度

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タップ充塡かさ密度は,粉体試料を入れた容器を機械的にタ
ップした後に得られる,増大したかさ密度である.

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タップ充塡かさ密度は粉体試料を入れたメスシリンダー又は

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容器を機械的にタップすることにより得られる.粉体の質量

34

(M0)及び初期疎充塡体積(V0)を記録した後,各手法の項に記し

35

たように,メスシリンダー又は容器を機械的にタップし,体積

図3.01-3 タッピング装置

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試料の疎充塡体積が150 mLに満たない場合は,試料量を減

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じ,240±12 gの質量を持つ支持台の上に固定された130±16

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gの適切な100 mLメスシリンダー(最小目盛単位1 mL)を用い

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る.疎充塡体積は,50 mLから100 mLの間であることが望ま

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しい.V500とV1250の差が1 mL以下であれば,V1250をタップ充

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塡体積とする. V500とV1250の差が1 mLを超える場合には,連

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続した測定値間の差が1 mL以下となるまで1250回ずつタップ

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を繰り返す.試験条件の変更については,結果の項目中に記載

73

しておく.

日本薬局方の医薬品の適否は,その医薬品各条の規定,通則,生薬総則,製剤総則及び一般試験法の規定によって判定する. (通則5参照 )