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資料No.1-1~1-5_第十八改正日本薬局方第二追補(案) (48 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000174942_00008.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 日本薬局方部会(令和5年度第1回 1/22)《厚生労働省》
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20 フェブキソスタット錠

1
2

製法

第十八改正日本薬局方第二追補

本品は「フェブキソスタット」をとり,錠剤の製法に

50

システムの性能:フェブキソスタット標準品10 mgをと

51

り,アセトニトリル/水混液(3:2)に溶かし100 mL

定量法で得た試料溶液及び標準溶液20 μLにつき,

52

とし,フェブキソスタット溶液とする.別にシステム

4

次の条件で液体クロマトグラフィー〈2.01〉 により試験を行

53

適合性試験用フェブキソスタット類縁物質A標準品1

5

うとき,試料溶液及び標準溶液から得た主ピークの保持時間

54

mgをアセトニトリル/水混液(3:2)に溶かし100 mL

6

は等しい.また,それらのピークの吸収スペクトルは同一波

55

とする.この液2 mL及びフェブキソスタット溶液1

7

長のところに同様の強度の吸収を認める.

56

mLを正確に量り,アセトニトリル/水混液(3:2)を

3

8
9
10
11
12
13
14

より製する.
確認試験

試験条件
カラム,カラム温度,移動相及び流量は,定量法の試験
条件を準用する.
検出器:フォトダイオードアレイ検出器(測定波長:
317 nm,スペクトル測定範囲:210 ~ 350 nm)
システム適合性
システムの性能は定量法のシステム適合性を準用する.

57

加えて正確に20 mLとし,この液をシステム適合性試

58

験用溶液とする.この液40 μLにつき上記の条件で操

59

作するとき,フェブキソスタット,類縁物質Aの順に

60

溶出し,その分離度は5以上である.

61

システムの再現性:標準溶液40 μLにつき,上記の条件

62

で試験を6回繰り返すとき,フェブキソスタットのピ

63

ーク面積の相対標準偏差は2.0%以下である.

本品5個をとり,アセトニトリル/水混

64

製剤均一性〈6.02〉

16

液(3:2) 3V/4 mLを加え,完全に崩壊するまで30分間激し

65

き,適合する.

15

純度試験

類縁物質

次の方法により含量均一性試験を行うと

17

く 振 り 混 ぜ た 後 , 1 mL 中 に フ ェ ブ キ ソ ス タ ッ ト

66

本品1個をとり,アセトニトリル/水混液(3:2) 3V /4

18

(C16H16N2O3S)約1 mgを含む液となるようにアセトニトリル

67

mLを加えて錠剤が完全に崩壊するまで30分間激しく振り混

19

/水混液(3:2)を加えて正確にV mLとする.この液を遠心

68

ぜた後,アセトニトリル/水混液(3:2)を加えて正確に V

20

分離し,上澄液をろ過し,ろ液を試料溶液とする.この液1

69

mL と す る . こ の 液 を 遠 心 分 離 し , フ ェ ブ キ ソ ス タ ッ ト

21

mLを正確に量り,アセトニトリル/水混液(3:2)を加えて

70

(C16H16N2O3S)約4 mgに対応する容量の上澄液を正確に量り,

22

正確に100 mLとし,標準溶液とする.試料溶液及び標準溶

71

アセトニトリル/水混液(3:2)を加えて正確に50 mLとする.

23

液40 μLずつを正確にとり,次の条件で液体クロマトグラフ

72

更にこの液2.5 mLを正確に量り,アセトニトリル/水混液

24

ィー〈2.01〉 により試験を行う.試料溶液のシステム適合性

73

(3:2)を加えて正確に20 mLとした液をろ過し,ろ液を試料

25

試験用溶液の類縁物質Aに対する相対保持時間約0.4の類縁

74

溶液とする.以下定量法を準用する.

26

物質TA及びフェブキソスタット以外のピークは,それぞれ

27

標準溶液のフェブキソスタットのピーク面積の1/5より大

75

フェブキソスタット(C16H16N2O3S)の量(mg)

28

きくない.また,試料溶液のフェブキソスタット以外のピー

29
30
31

76

=MS × AT/AS × C /10

クの合計面積は,標準溶液のフェブキソスタットのピーク面

77

MS:フェブキソスタット標準品の秤取量(mg)

積の1/2より大きくない.

78

C :1錠中のフェブキソスタット(C16H16N2O3S)の表示量

79

試験条件

32

検出器:紫外吸光光度計(測定波長:217 nm)

33

カラム:内径4.6 mm,長さ25 cmのステンレス管に5

34

μmの液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリル

35

化シリカゲルを充塡する.

36

カラム温度:40℃付近の一定温度

37

移動相A:薄めた酢酸(100) (1→5000)

38

移動相B:酢酸(100)の液体クロマトグラフィー用アセ

39
40
41

トニトリル溶液(1→5000)
移動相の送液:移動相A及び移動相Bの混合比を次のよ
うに変えて濃度勾配制御する.
注入後の時間
(分)
0 ~ 40
40 ~ 60

移動相A
(vol%)
60 →
0

0

移動相B
(vol%)
40 →
100

100

80

(mg)
溶出性〈6.10〉

試験液に10 mg錠及び20 mg錠にはpH 5.5のリ

81

ン酸水素二ナトリウム・クエン酸緩衝液を,40 mg錠には

82

pH 6.0の0.05 mol/Lリン酸水素二ナトリウム・クエン酸緩衝

83

液をそれぞれ900 mL用い,パドル法により,毎分50回転で

84

試験を行うとき,10 mg錠及び40 mg錠の30分間の溶出率は

85

80%以上であり,20 mg錠の60分間の溶出率は75%以上で

86

ある.

87

本品1個をとり,試験を開始し,規定された時間に溶出液

88

20 mL以上をとり,孔径0.45 μm以下のメンブランフィルタ

89

ーでろ過する.初めのろ液10 mL以上を除き,次のろ液 V

90

mLを正確に量り,表示量に従い1 mL中にフェブキソスタッ

91

ト(C16H16N2O3S)約11 μgを含む液となるように,崩壊試験

92

第2液を加えて正確にV ′ mLとし,試料溶液とする.別にフ

93

ェブキソスタット標準品約11 mgを精密に量り,崩壊試験第

42

流量:毎分0.7 mL

94

2液に溶かし,正確に50 mLとする.この液5 mLを正確に量

43

面積測定範囲:試料溶液注入後60分間

95

り,崩壊試験第2液を加えて正確に100 mLとし,標準溶液

44

システム適合性

96

とする.試料溶液及び標準溶液につき,紫外可視吸光度測定

45

検出の確認:標準溶液2 mLを正確に量り,アセトニト

97

法〈2.24〉により試験を行い,波長317 nmにおける吸光度AT

46

リル/水混液(3:2)を加えて正確に10 mLとする.こ

98

及びASを測定する.

47

の液40 μLから得たフェブキソスタットのピーク面積

48

が,標準溶液のフェブキソスタットのピーク面積の

99

フェブキソスタット(C16H16N2O3S)の表示量に対する溶出率

49

14 ~ 26%になることを確認する.

100

(%)

101

=MS × AT/AS × V ′/V × 1/C × 90

日本薬局方の医薬品の適否は,その医薬品各条の規定,通則,生薬総則,製剤総則及び一般試験法の規定によって判定する.(通則5参照 )