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資料No.1-1~1-5_第十八改正日本薬局方第二追補(案) (63 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000174942_00008.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 日本薬局方部会(令和5年度第1回 1/22)《厚生労働省》
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第十八改正日本薬局方第二追補

ソボク

7 .

1

個の複粒である.縦切片を鏡検 〈5.01〉 するとき,道管は網

2

紋,階紋,有縁孔紋及びらせん紋道管で,師部繊維束及び木

51

3

部繊維束の周囲の結晶細胞は列をなす.

52

ド混合標準試液20 μLにつき,上記の条件で操作すると

53

き,ベンゾイルメサコニン,ベンゾイルヒパコニン,

54

14-アニソイルアコニンの順に溶出し,ベンゾイルメ

55

サコニンのピークの理論段数及びシンメトリー係数は,

4

医薬品各条の部

5

次のように改める.

6

真武湯エキスの条定量法の項(3)の目を

50

システム適合性
システムの性能:分離確認用ブシモノエステルアルカロイ

56

真武湯エキス

7

定量法

8

(3)

9

-アニソイルアコニン塩酸塩,又はベンゾイルメサコニン塩

10

酸塩及びベンゾイルヒパコニン塩酸塩)

それぞれ5000段以上,1.5以下である.

57

システムの再現性:標準溶液20 μLにつき,上記の条件で

58

試験を6回繰り返すとき,安息香酸のピーク面積の相対

59

標準偏差は1.5%以下である.

総アルカロイド(ベンゾイルメサコニン塩酸塩及び14
本品約1 gを精密に

11

量り,ジエチルエーテル20 mLを加えて振り混ぜた後,0.1

12

mol/L塩酸試液3.0 mLを加えて10分間振り混ぜ,遠心分離し,

13

ジエチルエーテル層を除いた後,ジエチルエーテル20 mLを

60

医薬品各条の部

61

める.

62

センナ
生薬の性状

センナの条生薬の性状の項を次のように改

14

加えて同様に操作し,ジエチルエーテル層を除く.水層にア

63

15

ンモニア試液1.0 mL及びジエチルエーテル20 mLを加えて

64

cm,幅0.5 ~ 1.5 cm,淡灰黄色~淡灰黄緑色である.全縁

16

30分間振り混ぜた後,遠心分離し,ジエチルエーテル層を

65

で先端はとがり,基部は非相称,小葉柄は短い.ルーペ視す

17

分取する.水層にアンモニア試液1.0 mL及びジエチルエー

66

るとき,葉脈は浮き出て,一次側脈は辺縁に沿って上昇し,

18

テル20 mLを加えて同様に操作し,これを2回繰り返す.全

67

直上の側脈に合一する.背軸面は僅かに毛がある.

19

抽出液を合わせ,低圧(真空)で溶媒を留去した後,残留物を

68

20

ブシ用リン酸塩緩衝液/アセトニトリル混液(1:1)に溶かし

69

本品の横切片を鏡検〈5.01〉 するとき,向軸側及び背軸側

21

て正確に10 mLとし,この液を遠心分離し,上澄液を試料溶

70

表皮は厚いクチクラを有し,多数の気孔及び厚壁で表面に粒

22

液とする.別に定量用安息香酸約10 mgを精密に量り,ブシ

71

状突起のある単細胞毛がある.表皮細胞はしばしば葉面に平

23

用リン酸塩緩衝液/アセトニトリル混液(1:1)に溶かし,正

72

行な隔壁によって2層に分かれ,内層に粘液を含む.葉肉部

24

確に100 mLとする.この液10 mLを正確に量り,ブシ用リ

73

では,向軸側及び背軸側表皮下に1細胞層の柵状組織,その

25

ン酸塩緩衝液/アセトニトリル混液(1:1)を加えて正確に

74

間に3 ~ 4細胞層の海綿状組織があり,それぞれの組織はシ

26

100 mLとし,標準溶液とする.試料溶液及び標準溶液20

75

ュウ酸カルシウムの集晶を含む.葉脈部では,維管束に隣接

27

μLずつを正確にとり,次の条件で液体クロマトグラフィー

76

してシュウ酸カルシウムの単晶を含む結晶細胞が認められる.

28

〈2.01〉により試験を行う.試料溶液のベンゾイルメサコニン,

77

縦切片を鏡検 〈5.01〉 するとき,維管束の周囲の結晶細胞は

29

ベンゾイルヒパコニン及び14-アニソイルアコニンのピー

78

列をなす.

30

ク面積AM,AH及びAA並びに標準溶液の安息香酸のピーク面

31

積ASを測定する.

32

ベンゾイルメサコニン塩酸塩の量(mg)=MS × AM/AS ×

33
34
35
36
37
38
39

1/100 ×4.19
ベンゾイルヒパコニン塩酸塩の量(mg)=MS × AH/AS ×
1/100 ×4.06
14-アニソイルアコニン塩酸塩の量(mg)=MS × AA/AS ×
1/100 ×3.69

MS:qNMRで含量換算した定量用安息香酸の秤取量(mg)
試験条件

79

本品はひ針形~狭ひ針形を呈し,長さ1.5 ~ 5

本品は弱いにおいがあり,味は苦い.

医薬品各条の部

80

る.

81

ソボク

82

確認試験

ソボクの条確認試験の項を次のように改め

本品の細切1 gにメタノール10 mLを加えて5分間振

83

り混ぜた後,ろ過し,ろ液を試料溶液とする.この液につき,

84

薄層クロマトグラフィー〈2.03〉により試験を行う.試料溶

85

液5 μLを薄層クロマトグラフィー用シリカゲルを用いて調
製した薄層板にスポットする.次に酢酸エチル/水/ギ酸/

40

検出器:紫外吸光光度計(測定波長:ベンゾイルヒパコニ

86

41

ン,ベンゾイルメサコニン及び安息香酸は231 nm,14

87

2-プロパノール混液(20:1:1:1)を展開溶媒として約7

42

-アニソイルアコニンは254 nm)

88

cm展開した後,薄層板を風乾する.これに炭酸ナトリウム

89

試液を均等に噴霧し,薄層板を風乾するとき,R f値0.7付近

90

に赤紫色のスポットを認める.

43

カラム:内径4.6 mm,長さ15 cmのステンレス管に5 μm

44

の液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリル化シリ

45

カゲルを充塡する.

46

カラム温度:40℃付近の一定温度

47

移動相:ブシ用リン酸塩緩衝液/テトラヒドロフラン混液

48
49

(183:17)
流量:毎分1.0 mL

日本薬局方の医薬品の適否は,その医薬品各条の規定,通則,生薬総則,製剤総則及び一般試験法の規定によって判定する.(通則5参照 )