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資料No.1-1~1-5_第十八改正日本薬局方第二追補(案) (43 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000174942_00008.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 日本薬局方部会(令和5年度第1回 1/22)《厚生労働省》
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トルバプタン錠 15

第十八改正日本薬局方第二追補

注入後の時間
(分)
0 ~ 20
20 ~ 25

移動相A
(vol%)
60 → 20
20

移動相B
(vol%)
40 → 80
80

49

システムの再現性:標準溶液10 μLにつき,上記の条件

50

で試験を6回繰り返すとき,内標準物質のピーク面積

51

に対するトルバプタンのピーク面積の比の相対標準偏

52
1

流量:毎分1.0 mL

2

面積測定範囲:溶媒のピークの後から注入後25分まで

3

検出の確認:試料溶液1 mLにメタノールを加えて100

5

mLとし,システム適合性試験用溶液とする.システ

6

ム適合性試験用溶液1 mLを正確に量り,メタノール

7

を加えて正確に20 mLとする.この液5 μLから得た

8

トルバプタンのピーク面積が,システム適合性試験用

9

溶液のトルバプタンのピーク面積の3.5 ~ 6.5%にな

10

ることを確認する.

11

システムの性能:パラオキシ安息香酸イソアミル15 mg

12

をメタノール50 mLに溶かす.この液2 mL及び試料

13

溶液2 mLにメタノールを加えて20 mLとする.この

14

液5 μLにつき,上記の条件で操作するとき,トルバ

15

プタン,パラオキシ安息香酸イソアミルの順に溶出し,

16

その分離度は3以上である.

17

システムの再現性:システム適合性試験用溶液5 μLに

18

つき,上記の条件で試験を6回繰り返すとき,トルバ

19

プタンのピーク面積の相対標準偏差は2.0%以下であ

20

る.

21

乾燥減量〈2.41〉 1.0%以下(1 g,105℃,2時間).

22

強熱残分〈2.44〉 0.1%以下(1 g).

23

定量法

本品及びトルバプタン標準品を乾燥し,その約50 mg

24

ずつを精密に量り,それぞれに内標準溶液5 mLを正確に加

25

え,メタノールを加えて溶かし,50 mLとする.この液5

26

mLずつをとり,それぞれにメタノールを加えて50 mLとし,

27

試料溶液及び標準溶液とする.試料溶液及び標準溶液10 μL

28

につき,次の条件で液体クロマトグラフィー〈2.01〉 により

29

試験を行い,内標準物質のピーク面積に対するトルバプタン

30

のピーク面積の比QT及びQSを求める.

31

トルバプタン(C26H25ClN2O3)の量(mg)=MS × QT/QS

32

MS:トルバプタン標準品の秤取量(mg)

33

内標準溶液 パラオキシ安息香酸ヘキシルのメタノール溶

35

液(3→500)
試験条件

36

検出器:紫外吸光光度計(測定波長:254 nm)

37

カラム:内径6 mm,長さ15 cmのステンレス管に5 μm

38

の液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリル化シ

39

リカゲルを充塡する.

40

カラム温度:25℃付近の一定温度

41

移動相:液体クロマトグラフィー用アセトニトリル/水

42
43

53

差は1.0%以下である.
貯法

容器

密閉容器.

システム適合性

4

34

.

/リン酸混液(600:400:1)
流量:トルバプタンの保持時間が約7分になるように調

44

整する.

45

システム適合性

46

システムの性能:標準溶液10 μLにつき,上記の条件で

47

操作するとき,トルバプタン,内標準物質の順に溶出

48

し,その分離度は15以上である.

54

トルバプタン錠

55

Tolvaptan tablets

56
57
58

本品は定量するとき,表示量の95.0 ~ 105.0%に対応す
るトルバプタン(C26H25ClN2O3:448.94)を含む.
製法 本品は「トルバプタン」をとり,錠剤の製法により製す

59

る.

60

確認試験

定量法で得た試料溶液及び標準溶液10 μLにつき,

61

次の条件で液体クロマトグラフィー〈2.01〉 により試験を行

62

うとき,試料溶液及び標準溶液から得た主ピークの保持時間

63

は等しい.また,それらのピークの吸収スペクトルは同一波

64

長のところに同様の強度の吸収を認める.

65
66
67
68
69
70
71

試験条件
カラム,カラム温度,移動相及び流量は定量法の試験条
件を準用する.
検出器:フォトダイオードアレイ検出器(測定波長:
254 nm,スペクトル測定範囲:210 ~ 350 nm)
システム適合性
システムの性能は定量法のシステム適合性を準用する.

72

製剤均一性 〈6.02〉

73

き,適合する.

次の方法により含量均一性試験を行うと

74

本品1個をとり,内標準溶液 V /6 mLを正確に加え,1

75

mL中にトルバプタン(C26H25ClN2O3)約0.5 mgを含む液とな

76

るようにメタノールを加えてV mLとし,振り混ぜながら超

77

音波処理し,崩壊させた後,10分間よく振り混ぜる.この

78

液2 mLをとり,メタノールを加えて10 mLとし,孔径0.5

79

μm以下のメンブランフィルターでろ過する.初めのろ液1

80

mLを除き,次のろ液を試料溶液とする.別にトルバプタン

81

標準品を105℃で2時間乾燥し,約30 mgを精密に量り,内

82

標準溶液10 mLを正確に加え,メタノールを加えて60 mLと

83

する.この液2 mLをとり,メタノールを加えて10 mLとし,

84

標準溶液とする.以下定量法を準用する.

85

トルバプタン(C26H25ClN2O3)の量(mg)

86

=MS × QT/QS × V /60

87

MS:トルバプタン標準品の秤取量(mg)

88

内標準溶液

89
90

パラオキシ安息香酸ヘキシルのメタノール溶

液(9→5000)
溶出性 〈6.10〉

試験液にラウリル硫酸ナトリウム溶液(11→

91

5000) 900 mLを用い,パドル法により,毎分50回転で試験

92

を行うとき,本品の30分間のQ値は80%である.

93

本品1個をとり,試験を開始し,規定された時間に溶出液

94

20 mL以上をとり,孔径0.5 μm以下のメンブランフィルタ

95

ーでろ過する.初めのろ液10 mL以上を除き,次のろ液 V

96

mLを正確に量り,1 mL中にトルバプタン(C26H25ClN2O3)約
8.3 μgを含む溶液となるように試験液を加えて正確にV ′ mL

97

日本薬局方の医薬品の適否は,その医薬品各条の規定,通則,生薬総則,製剤総則及び一般試験法の規定によって判定する.(通則5参照 )