よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料No.1-1~1-5_第十八改正日本薬局方第二追補(案) (36 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000174942_00008.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 日本薬局方部会(令和5年度第1回 1/22)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

8 ゴセレリン酢酸塩

1

量を精密に量り,トリフルオロ酢酸溶液(1→500)/アセトニ

第十八改正日本薬局方第二追補

45

アルギニン,トリプトファン,tert-ブチルセリン,セリン,
チロシン,ヒスチジン及びアゾグリシンに相当する23.5

2

トリル混液(3:2) 85 mLを加え,超音波処理した後,トリ

46

3

フルオロ酢酸溶液(1→500)/アセトニトリル混液(3:2)を加

47

ppm,26.0 ppm,26.3 ppm,41.8 ppm,55.7 ppm,62.2

4

えて正確に100 mLとする.この液を30分間以上放置した後,

48

ppm,62.5 ppm,116.7 ppm,118.4 ppm及び162.2 ppm付

5

孔径0.45 μm以下のメンブランフィルターでろ過する.初め

49

近のシグナルの積分値を測定し,標準溶液のこれら個々のシ

6

のろ液3 mL以上を除き,次のろ液を試料溶液とする.別に

50

グナルの積分値に対する試料溶液の個々のシグナルの積分値

7

ゲフィチニブ標準品(別途「ゲフィチニブ」と同様の方法で

51

の比をアミノ酸比とするとき,ロイシン,プロリン,ピログ

8

水分〈2.48〉を測定しておく)約35 mgを精密に量り,トリフ

52

ルタミン酸,アルギニン,トリプトファン,tert-ブチルセ

9

ルオロ酢酸溶液(1→500)/アセトニトリル混液(3:2) 85 mL

53

リン,セリン,チロシン及びヒスチジンのアミノ酸比は0.9

10

を加え超音波処理して溶かす.この液にトリフルオロ酢酸溶

54

~ 1.1,アゾグリシンのアミノ酸比は0.8 ~ 1.2である.

11

液(1→500)/アセトニトリル混液(3:2)を加えて正確に100

55

12

mLとし,標準溶液とする.試料溶液及び標準溶液5 μLにつ

56

13

き,以下「ゲフィチニブ」の定量法を準用する.

14

ゲフィチニブ(C22H24ClFN4O3)の量(mg)=MS × AT/AS

MS:脱水物に換算したゲフィチニブ標準品の秤取量(mg)

15
16

貯法

容器 気密容器.

医薬品各条の部

18

る.

19
20

コカイン塩酸塩の条の次に次の一条を加え

装置:13C共鳴周波数100 MHz以上の核磁気共鳴スペクト

57

ル測定装置

58

観測スペクトル幅:0 ~ 200 ppm

59

測定温度:25℃付近の一定温度

60

(2)

61

量法の条件で液体クロマトグラフィー〈2.01〉 により試験を

62

行うとき,試料溶液及び標準溶液から得た主ピークの保持時

63
17

試験条件

64
65

定量法で得た試料溶液及び標準溶液10 μL につき,定

間は等しい.
20

旋光度〈2.49〉〔α〕D :-52 ~ -56°(脱水及び脱酢酸物に換
算したもの20 mg,水,10 mL,100 mm).

66

酢酸 脱水物に換算した本品約15 mgを精密に量り,水を加え

ゴセレリン酢酸塩

67

て正確に5 mLとし,試料溶液とする.別に酢酸カリウム

Goserelin Acetate

68

(CH3COOK:98.15)を水に溶かし,1 mL中に酢酸として0.1

69

mg,0.2 mg,0.3 mg,0.4 mg及び0.5 mgを含む液を調製し,

70

標準溶液(1),標準溶液(2),標準溶液(3),標準溶液(4)及び標

71

準溶液(5)とする.試料溶液,標準溶液(1),標準溶液(2),標

72

準溶液(3),標準溶液(4)及び標準溶液(5) 20 μLにつき,次の

73

条件で液体クロマトグラフィー 〈2.01〉 により試験を行い,

74

標準溶液のピーク面積から得た検量線を用いて試料溶液の酢

C59H84N18O14・xC2H4O2

75

酸濃度(mg/mL)を求め,次式により,本品中の酢酸含量(%)

23

2-(5-Oxo-L-prolyl-L-histidyl-L-tryptophyl-L-seryl-L-tyrosyl-O-tert-

76

を求めるとき,4.5 ~ 10.0%である.

24

butyl-D-seryl-L-leucyl-L-arginyl-L-prolyl)hydrazine-1-

25

carboxamide

77

酢酸(CH3COOH)の量(%)

26

acetate

27

[145781-92-6]

21
22

28

本品は定量するとき,換算した脱水及び脱酢酸物に対し,

29

ゴセレリン(C59H84N18O14:1269.41)として94.5 ~ 103.0%

30

を含む.

31
32

性状 本品は白色の粉末である.
本品は酢酸(100)に溶けやすく,水にやや溶けやすく,エ

33

タノール(95)に溶けにくい.

34

本品は吸湿性である.

35

確認試験

36

(1)

37

トル測定用重水溶液(1→10)を核磁気共鳴スペクトル測定用

38

重水素化酢酸でpH 4.0に調整し,試料溶液及び標準溶液と

39

する.それぞれの液につき,核磁気共鳴スペクトル測定法

40

〈2.21〉により1Hをデカップリングして13Cを測定し,本品の

41

スペクトルと標準品のスペクトルを比較するとき,両者のス

本品及びゴセレリン酢酸塩標準品の核磁気共鳴スペク

42

ペクトルは,同一の化学シフトのところに同様の面積強度の

43

シグナルを示す.さらに以下の条件で13Cを測定し,試料溶

44

液及び標準溶液のロイシン,プロリン,ピログルタミン酸,

78

=1/MT ×試料溶液の酢酸濃度(mg/mL)× 5× 100

79

MT:脱水物に換算した本品の秤取量(mg)

80

試験条件

81

検出器:紫外吸光光度計(測定波長:210 nm)

82

カラム:内径4.6 mm,長さ25 cmのステンレス管に5

83

μmの液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリル

84

化シリカゲルを充塡する.

85

カラム温度:25℃付近の一定温度

86

移動相:水/メタノール/リン酸/アンモニア水(25)

87
88
89

混液(968:20:7:5)
流量:毎分1.5 mL
システム適合性

90

システムの性能:標準溶液(1) 20 μLにつき,上記の条

91

件で操作するとき,酢酸のピークの理論段数及びシ

92

ンメトリー係数は,それぞれ3500段以上,2.0以下で

93
94

ある.
システムの再現性:標準溶液(1) 20 μLにつき,上記の

95

条件で試験を6回繰り返すとき,酢酸のピーク面積の

96

相対標準偏差は3.0%以下である.

日本薬局方の医薬品の適否は,その医薬品各条の規定,通則,生薬総則,製剤総則及び一般試験法の規定によって判定する.(通則5参照 )