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資料No.1-1~1-5_第十八改正日本薬局方第二追補(案) (61 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000174942_00008.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 日本薬局方部会(令和5年度第1回 1/22)《厚生労働省》
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第十八改正日本薬局方第二追補

1

製法

シンイ
チモ
ビャクゴウ
オウゴン
サンシシ
バクモンドウ
セッコウ
ショウマ
ビワヨウ
2
3
4
5

辛夷清肺湯エキス

1)

2)

3g
3g
3g
3g
1.5 g
6g
6g
1.5 g
1g

2g
3g
3g
3g
3g
5g
5g
1g
2g

1)又は2)の処方に従い生薬をとり,エキス剤の製法により
乾燥エキスとする.
性状 本品は帯赤黄色~黄赤色の粉末で,僅かににおいがあり,
味はやや苦く,僅かに酸味があり,僅かに甘い.

6

確認試験

7

(1)

8

ルエーテル25 mLを加えて振り混ぜる.ジエチルエーテル層

本品1.0 gに水10 mLを加えて振り混ぜた後,ジエチ

9

を分取し,低圧(真空)で溶媒を留去した後,残留物にジエチ

10

ルエーテル2 mLを加えて試料溶液とする.別にシンイの粉

11

末1 gにメタノール10 mLを加えて振り混ぜた後,遠心分離

12

し,上澄液を標準溶液とする.これらの液につき,薄層クロ

13

マトグラフィー〈2.03〉により試験を行う.試料溶液5 μL及

14

び標準溶液10 μLを薄層クロマトグラフィー用シリカゲルを

15

用いて調製した薄層板にスポットする.次に酢酸エチル/ヘ

16

キサン混液(3:1)を展開溶媒として約7 cm展開した後,薄層

17

板を風乾する.これに希硫酸を均等に噴霧し,105℃で5分

18

間加熱するとき,試料溶液から得た数個のスポットのうち1

19

個のスポットは,標準溶液から得た暗赤褐色~褐色のスポッ

20

ト(R f値0.4付近)と色調及びR f値が等しい(シンイ).

21

(2)

22

り混ぜた後,1-ブタノール5 mLを加えて振り混ぜ,遠心分

23

離し,1-ブタノール層を試料溶液とする.別にチモの粉末

24

1 gに水10 mLを加えて振り混ぜた後,1-ブタノール10 mL

25

を加えて振り混ぜ,遠心分離し,1-ブタノール層を標準溶

本品2.0 gに水酸化ナトリウム試液10 mLを加えて振

26

液とする.これらの液につき,薄層クロマトグラフィー

27

〈2.03〉により試験を行う.試料溶液5 μL及び標準溶液1 μL

28

を薄層クロマトグラフィー用シリカゲルを用いて調製した薄

29

層板にスポットする.次に酢酸エチル/1-プロパノール/

30

水/酢酸(100)混液(7:5:4:1)を展開溶媒として約7 cm展

31

開した後,薄層板を風乾する.これに噴霧用4-ジメチルア

32

ミノベンズアルデヒド試液を均等に噴霧し,105℃で2分間

33

加熱した後,放冷するとき,試料溶液から得た数個のスポッ

34

トのうち1個のスポットは,標準溶液から得た黄みの赤色~

35

暗赤色のスポット(R f値0.3付近)と色調及びR f値が等しい(チ

36

モ).

37

(3)

38

ルエーテル25 mLを加えて振り混ぜる.ジエチルエーテル層

39

を分取し,低圧(真空)で溶媒を留去した後,残留物にジエチ

40

ルエーテル2 mLを加えて試料溶液とする.別に薄層クロマ

41

トグラフィー用オウゴニン1 mgをメタノール1 mLに溶かし,

42

標準溶液とする.これらの液につき,薄層クロマトグラフィ

43

ー〈2.03〉により試験を行う.試料溶液20 μL及び標準溶液2

44

μLを薄層クロマトグラフィー用シリカゲルを用いて調製し

本品1.0 gに水10 mLを加えて振り混ぜた後,ジエチ

5 .

45

た薄層板にスポットする.次にヘキサン/アセトン混液

46

(7:5)を展開溶媒として約7 cm展開した後,薄層板を風乾す

47

る.これに塩化鉄(Ⅲ)・メタノール試液を均等に噴霧すると

48

き,試料溶液から得た数個のスポットのうち1個のスポット

49

は,標準溶液から得た黄褐色~灰褐色のスポットと色調及び

50

R f値が等しい(オウゴン).

51

(4)

52

ノール10 mLを加えて振り混ぜ,遠心分離し,1-ブタノー

本品1.0 gに水10 mLを加えて振り混ぜた後,1-ブタ

53

ル層を試料溶液とする.別に薄層クロマトグラフィー用ゲニ

54

ポシド1 mgをメタノール1 mLに溶かし,標準溶液とする.

55

これらの液につき,薄層クロマトグラフィー〈2.03〉 により

56

試験を行う.試料溶液10 μL及び標準溶液5 μLを薄層クロマ

57

トグラフィー用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポッ

58

トする.次に酢酸エチル/メタノール/アンモニア水(28)混

59

液(6:3:2)を展開溶媒として約7 cm展開した後,薄層板を

60

風乾する.これに4-メトキシベンズアルデヒド・硫酸試液

61

を均等に噴霧し,105℃で1分間加熱するとき,試料溶液か

62

ら得た数個のスポットのうち1個のスポットは,標準溶液か

63

ら得た赤紫色~暗紫色のスポットと色調及び R f 値が等しい

64

(サンシシ).

65

(5)

66

灰化する.残留物に水60 mLを加えて振り混ぜた後,遠心分

67

離し,上澄液を試料溶液とする.試料溶液にシュウ酸アンモ

68

ニウム試液を加えるとき,白色の沈殿を生じる.これに希酢

69

酸を加えても溶けないが,希塩酸を追加するとき,溶ける

70

(セッコウ).

71

(6)

72

ノール10 mLを加えて振り混ぜ,遠心分離し,1-ブタノー

73

ル層を試料溶液とする.薄層クロマトグラフィー用(E )-イ

74

ソフェルラ酸・(E )-フェルラ酸混合試液を標準溶液とする.

75

これらの液につき,薄層クロマトグラフィー〈2.03〉 により

76

試験を行う.試料溶液10 μL及び標準溶液2 μLを薄層クロマ

77

トグラフィー用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポッ

本品2.0 gをるつぼにとり,500 ~ 550℃で強熱し,

本品1.0 gに水10 mLを加えて振り混ぜた後,1-ブタ

78

トする.次に酢酸エチル/アセトン/水混液(20:12:3)を

79

展開溶媒として約7 cm展開した後,薄層板を風乾する.こ

80

れに硫酸を均等に噴霧し,105℃で5分間加熱した後,紫外

81

線(主波長365 nm)を照射するとき,試料溶液から得た数個

82

のスポットのうち1個のスポットは,標準溶液から得た淡黄

83

白色~黄緑色の蛍光を発するスポットと色調及び R f 値が等

84

しい(ショウマ).

85

純度試験

86

(1)

87

検液を調製し,試験を行う(30 ppm以下).

本品1.0 gをとり,エキス剤(4)に従い

重金属〈1.07〉

88

(2)

89

調製し,試験を行う(3 ppm以下).

ヒ素〈1.11〉

本品0.67 gをとり,第3法により検液を

90

乾燥減量〈2.41〉 9.0%以下(1 g,105℃,5時間).

91

灰分〈5.01〉 14.0%以下.

92

定量法

93

(1)

94

メタノール(1→2) 50 mLを正確に加えて15分間振り混ぜた

95

後,遠心分離し,上澄液を試料溶液とする.別に定量用マン

96

ギフェリン約10 mgを精密に量り,薄めたメタノール(1→2)

97

に溶かして正確に200 mLとし,標準溶液とする.試料溶液

98

及び標準溶液10 μLずつを正確にとり,次の条件で液体クロ

マンギフェリン

本品約0.5 gを精密に量り,薄めた

日本薬局方の医薬品の適否は,その医薬品各条の規定,通則,生薬総則,製剤総則及び一般試験法の規定によって判定する.(通則5参照 )