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資料No.1-1~1-5_第十八改正日本薬局方第二追補(案) (18 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000174942_00008.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 日本薬局方部会(令和5年度第1回 1/22)《厚生労働省》
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16 一般試験法 4.02 抗生物質の微生物学的力価試験法

第十八改正日本薬局方第二追補

1

定装置に関する情報を記載する.それに加えて,測定時間又は

50

に達する直径7.9 ~ 8.1 mmの円形の孔を器具を用いて4個あけ,

2

積算回数,試料(性質,濃度及び調製法),分散条件,装置の設

51

ペトリ皿穿孔カンテン平板とする.大型皿カンテン平板にはペ

3

定及び測定セル型に関する情報も記載すべきである.結果は,

52

トリ皿カンテン平板に準ずる位置に孔をあけ,4孔一組でペト

4

データ解析プログラムにも依存するため,それらの詳細につい

53

リ皿1枚分とし,大型皿穿孔カンテン平板とする.穿孔カンテ

5

ても記載する必要がある.

54

ン平板は用時製する.

6

6. 用語

55

2.2.

7

(ⅰ) 平均粒子径(Average particle diameter) ―
x DLS:散乱光強

56

別に規定するもののほか,通例,ペトリ皿穿孔カンテン平板

8

度基準による調和平均粒子径であり,単位は,メートル(m)と

57

5枚(大型皿穿孔カンテン平板の場合はこれに準ずる数)を一組

9

する.XDLSは一般的にz平均又はキュムラント径とも呼ばれる.

58

として用いる.各穿孔カンテン平板の相対する孔に高濃度標準

10

(ⅱ)

59

溶液及び低濃度標準溶液を等量ずつ入れる.また他の相対する

11

散の程度を示す無次元指標である.

60

孔に高濃度試料溶液及び低濃度試料溶液を等量ずつ入れる.な

12

(ⅲ) 散乱体積(Scattering volume):入射レーザー光により照

61

お,それぞれの標準溶液及び試料溶液は全て等量ずつ入れる.

13

射され,検出器により測定可能な試料の体積である.一般的に

62

各穿孔カンテン平板を32 ~ 37℃で16 ~ 20時間培養し,形成

14

は10-12 m3オーダーである.

63

された阻止円について,その直径を少なくとも0.25 mmの差

15

(ⅳ)

散 乱 光 強 度 (Scattered intensity) , カ ウ ン ト レ ー ト

64

が確認できる精度の器具を用いて測定又はその面積から直径を

16

(count rate):散乱体積に存在している粒子によって散乱され

65

算出する.各操作は清浄な環境下で迅速に行う.

17

た光の強度(散乱光強度)である.PCS法では,単位時間当たり

18

の光子パルス数(カウントレート)であり,1秒あたりのカウン

19

ト数で表される.周波数解析法では,散乱光強度に比例する,

66

一般試験法の部

20

光検出器からの電流値で表される.

67

のように改める.

21

(ⅴ)

22

カル秒(Pa・s)とする.

68

5.01

23

(ⅵ) 屈折率(Refractive index) n:レーザー光の波長における

24

分散媒の屈折率を示す無次元指標である.

69

3. 鏡検

70

3.1.

多分散指数(Polydispersity index) PI:粒子径分布の分

粘度(Viscosity) :分散媒の粘度であり,単位は,パス

71
25

一般試験法の部 4.02 抗生物質の微生物学的力価試験法の

26

条 1.10.

27

操作法を次のように改める.

操作法,2.1.

28

4.02

29

1. 円筒平板法

30

1.10. 操作法

穿孔カンテン平板の調製及び 2.2.

抗生物質の微生物学的力価試験法

31

別に規定するもののほか,通例,ペトリ皿円筒カンテン平板

32

5枚(大型皿円筒カンテン平板の場合はこれに準ずる数)を一組

33

として用いる.各円筒カンテン平板の相対する円筒に高濃度標

34

準溶液及び低濃度標準溶液を等量ずつ入れる.また他の相対す

35

る円筒に高濃度試料溶液及び低濃度試料溶液を等量ずつ入れる.

36

なお,それぞれの標準溶液及び試料溶液は全て等量ずつ入れる.

37

各円筒カンテン平板を32 ~ 37℃で16 ~ 20時間培養し,形成

38

された阻止円について,その直径を少なくとも0.25 mmの差

39

が確認できる精度の器具を用いて測定又はその面積から直径を

40

算出する.各操作は清浄な環境下で迅速に行う.

41

2. 穿孔平板法

42

2.1.

穿孔カンテン平板の調製

43

基層カンテン平板の上に医薬品各条に規定された種層カンテ

44

ン培地をペトリ皿には4 ~ 6 mL,大型皿にはその厚さが1.5

45

~ 2.5 mmになるように分注し,表面に一様に広げてペトリ皿

46

カンテン平板又は大型皿カンテン平板とする.カンテンの凝固

47

後,清浄な環境下で放置し,ペトリ皿又は大型皿内の水蒸気,

48

カンテン表面の水を発散させる.ペトリ皿カンテン平板上の半

49

径約25 ~ 28 mmの円周上に,等間隔になるように,皿の底面

操作法

5.01

生薬試験法の条 3.

鏡検の項を次

生薬試験法

装置

光学顕微鏡を使用する.対物レンズは10倍及び40倍を,接

72

眼レンズは10倍を用いる.

73

3.2.

鏡検用プレパラートの作成

74

(ⅰ)

切片:横切片若しくは医薬品各条に記載された形態学的

75

特徴及び要素を確認可能な任意の方向で切片を作成する.切片

76

をスライドガラス上にとり,封入剤1 ~ 2滴を滴下した後,気

77

泡が封入されないように注意してカバーガラスで覆う.観察に

78

用いる切片の厚さは,通例,10 ~ 20 μmとする.

79

(ⅱ) 粉末:粉末の試料約1 mgをスライドガラス上にとり,膨

80

潤剤1 ~ 2滴を滴下し,気泡が入らないように小ガラス棒の先

81

でよくかき混ぜた後,しばらく放置して試料を膨潤させる.封

82

入剤1滴を滴下した後,組織片が重ならないように均等に広げ,

83

気泡が封入されないように注意してカバーガラスで覆う.組織

84

片が不透明な場合は,別に粉末の試料約1 mgをスライドガラ

85

ス上にとり,抱水クロラール試液1 ~ 2滴を滴下した後,小ガ

86

ラス棒の先で混ぜながら突沸しないように加熱し,試料を透明

87

化する.冷後,封入剤1滴を滴下し,以下同様にカバーガラス

88

で覆う.

89

封入剤及び膨潤剤は,別に規定するもののほか,水/グリセ

90

リン混液(1:1)又は水/エタノール(95)/グリセリン混液(1:

91

1:1)を用いる.

92

3.3.

生薬の性状の項の各要素の観察

93

生薬の性状における鏡検は,原則,横切片について,通例,

94

外側から内側に向かい,次いで細胞内容物の順に記載されてお

95

り,この順に観察する.粉末は,特徴的なもの又は多量に出現

96

するもの,まれに現れるもの,次いで細胞内容物の順に記載さ

97

れており,この順に観察する.

日本薬局方の医薬品の適否は,その医薬品各条の規定,通則,生薬総則,製剤総則及び一般試験法の規定によって判定する. (通則5参照 )