よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料No.1-1~1-5_第十八改正日本薬局方第二追補(案) (20 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000174942_00008.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 日本薬局方部会(令和5年度第1回 1/22)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

18 一般試験法 9.標準品,標準液,試薬・試液,計量器・用器等

第十八改正日本薬局方第二追補

1

外径5 mmのNMR試料管に入れ,核磁気共鳴スペクトル

53

本品のメタノール溶液(1→250000)につき,紫外可視吸光

2

測定用1,4-BTMSB- d4 をqNMR用基準物質として,次

54

度測定法〈2.24〉により吸収スペクトルを測定するとき,

3

の試験条件で核磁気共鳴スペクトル測定法( 〈2.21〉 及び

55

波長256 ~ 260 nm,270 ~ 274 nm,332 ~ 336 nm及

4

〈5.01〉)により,1H NMRを測定する.qNMR用基準物質

56

び352 ~ 356 nmに吸収の極大を示す.

5

のシグナルをδ 0 ppmとし,δ 1.97 ppm及びδ 2.42 ppm付

57

吸光度〈2.24〉

6

近のそれぞれのシグナルの面積強度 A1(水素数1に相当)及

58

ノール,250 mL).ただし,本操作は光を避け,遮光した

7

びA2(水素数1に相当)を算出する.

59

容器を用いて行う.

60

純度試験 類縁物質

61

(ⅰ)本操作は光を避け,遮光した容器を用いて行う.本品

62

2 mgをメタノール2 mLに溶かし,試料溶液とする.この

8

アトラクチレノリドⅢ(C15H20O3)の量(%)

9

=MS × I × P/(M × N ) × 1.0963

1%

E 1cm(272 nm):763 ~ 819 (2 mg,メタ

10

M:本品の秤取量(mg)

63

液1 mLを正確に量り,メタノールを加えて正確に100 mL

11

MS:核磁気共鳴スペクトル測定用1,4-BTMSB-d4の秤

64

とし,標準溶液とする.これらの液につき,薄層クロマト

65

グラフィー 〈2.03〉により試験を行う.試料溶液及び標準

12

取量(mg)

13

I:核磁気共鳴スペクトル測定用1,4-BTMSB-d4のシグ

66

溶液10 μLずつを薄層クロマトグラフィー用シリカゲルを

14

ナルの面積強度を18.000としたときの各シグナルの面

67

用いて調製した薄層板にスポットし,速やかにヘキサン/

15

積強度A1及びA2の和

68

アセトン混液(7:1)を展開溶媒として約10 cm展開した後,

16

N:A1及びA2に由来する各シグナルの水素数の和

69

薄層板を風乾する.これに噴霧用バニリン・硫酸・エタノ

17

P:核磁気共鳴スペクトル測定用1,4-BTMSB-d4の純度

70

ール試液を均等に噴霧し,105℃で5分間加熱するとき,

71

試料溶液から得たRf 値0.4付近の主スポット以外のスポッ

72

トは,標準溶液から得たスポットより濃くない.

73

(ⅱ)本操作は光を避け,遮光した容器を用いて行う.本品

74

5 mgをメタノール250 mLに溶かし,試料溶液とする.こ

75

の液1 mLを正確に量り,メタノールを加えて正確に100

76

mLとし,標準溶液とする.試料溶液及び標準溶液20 μL

77

ずつを正確にとり,次の条件で液体クロマトグラフィー

78

〈2.01〉 により試験を行う.それぞれの液の各々のピーク

79

面積を自動積分法により測定するとき,試料溶液のアトラ

80

クチロジン以外のピークの合計面積は,標準溶液のアトラ

81

クチロジンのピーク面積より大きくない.

18

(%)

19

試験条件

20

装置:1H共鳴周波数400 MHz以上の核磁気共鳴スペ

21

クトル測定装置

22

測定対象とする核:1H

23

デジタル分解能:0.25 Hz以下

24

観測スペクトル幅:-5 ~ 15 ppmを含む20 ppm以上

25

スピニング:オフ

26

パルス角:90°

27

13C核デカップリング:あり

28

遅延時間:繰り返しパルス待ち時間60秒以上

29

積算回数:8回以上

30

ダミースキャン:2回以上

31

測定温度:20 ~ 30℃の一定温度

32

システム適合性
検出の確認:試料溶液につき,上記の条件で測定する

34

とき,δ 1.97 ppm及びδ 2.42 ppm付近の各シグナ

35

ルのSN比は100以上である.

36

システムの性能:試料溶液につき,上記の条件で測定

37

するとき,δ 1.97 ppm及びδ 2.42 ppm付近のシグ

38

ナルについて,明らかな混在物のシグナルが重なっ

39

ていないことを確認する.また,試料溶液につき,

40

上記の条件で測定するとき,各シグナル間の面積強
度比A1/A2は,0.99 ~ 1.01である.

42

システムの再現性:試料溶液につき,上記の条件で測

43

定を6回繰り返すとき,面積強度A1又はA2のqNMR

44

用基準物質の面積強度に対する比の相対標準偏差は

45

1.0%以下である.

46

アトラクチロジン,定量用

C13H10O

試験条件

83

33

41

82

白色~微黄色の結晶で

47

ある.メタノール又はエタノール(99.5)に溶けやすく,水に

48

ほとんど溶けない.融点:約54℃.ただし,以下の定量用1

49

又は定量用2 (qNMR純度規定)の試験に適合するもの.なお,

50

定量用2は定量法で求めた含量で補正して用いる.

51

1)

52

確認試験 本操作は光を避け,遮光した容器を用いて行う.

定量用1

検出器,カラム,カラム温度,移動相及び流量は「当

84



85

る.

86

薬散エキス」の定量法(4)の試験条件を準用す

面積測定範囲:溶媒のピークの後からアトラクチロジ

87

ンの保持時間の約5倍の範囲

88

システム適合性

89

検出の確認:標準溶液1 mLを正確に量り,メタノー

90

ルを加えて正確に20 mLとする.この液20 μLから

91

得たアトラクチロジンのピーク面積が,標準溶液

92

20 μLから得たアトラクチロジンのピーク面積の

93

3.5 ~ 6.5%になることを確認する.

94

システムの性能:標準溶液を無色の容器に入れ,紫外

95

線(主波長365 nm)を約1分間照射する.この液20

96

μLにつき,上記の条件で操作するとき,アトラク

97

チロジン以外に1本の異性体のピークを認め,異性

98

体,アトラクチロジンの順に溶出し,その分離度は

99

1.5以上である.

100

システムの再現性:標準溶液20 μLにつき,上記の条

101

件で試験を6回繰り返すとき,アトラクチロジンの

102

ピーク面積の相対標準偏差は1.5%以下である.

103

2)

104

確認試験

105

ppm付近に二重の二重線様の3水素分のシグナル,δ5.40

106

ppm付近に二重の四重線様の1水素分のシグナル,δ5.86

定量用2(qNMR純度規定)
本品につき,定量法を準用するとき,δ1.58

日本薬局方の医薬品の適否は,その医薬品各条の規定,通則,生薬総則,製剤総則及び一般試験法の規定によって判定する. (通則5参照 )