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資料No.1-1~1-5_第十八改正日本薬局方第二追補(案) (70 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000174942_00008.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 日本薬局方部会(令和5年度第1回 1/22)《厚生労働省》
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14 ヤクモソウ

1

2

第十八改正日本薬局方第二追補

囲の結晶細胞は列をなす.

医薬品各条の部

3

に改める.

4

ヤクモソウ

5

生薬の性状

μmを超える大型でんぷん粒は認めないか,又は認めること

44

があっても僅かである.

45

医薬品各条の部

46

のように改める.

47

抑肝散加陳皮半夏エキス

ヤクモソウの条生薬の性状の項を次のよう

本品は茎,葉及び花からなり,通例,横切したも

6

のである.茎は方柱形で,径0.2 ~ 3 cm,黄緑色~緑褐色

7

を呈し,白色の短毛を密生する.髄は白色で切面中央部の多

8

くを占める.質は軽い.葉は対生し,有柄で3全裂~ 3深裂

9

し,裂片は羽状に裂け,終裂片は線状ひ針形で先端は鋭形,

10

又は鋭尖形,向軸面は淡緑色を呈し,背軸面は白色の短毛を

11

密生し,灰緑色を呈する.花は輪生し,がくは筒状で上端は

12

針状に5裂し,淡緑色~淡緑褐色,花冠は唇形で淡赤紫色~

13

淡褐色を呈する.

14

43

本品は僅かににおいがあり,味は僅かに苦く,収れん性で

抑肝散加陳皮半夏エキスの条基原の項を次

48

本品は定量するとき,製法の項に規定した分量で製したエ

49

キス当たり,サイコサポニンb2 0.6 ~ 2.4 mg,グリチルリ

50

チン酸(C42H62O16:822.93) 10 ~ 30 mg,ヘスペリジン18

51

~ 72 mg及び総アルカロイド(リンコフィリン及びヒルスチ

52

ン) 0.15 mg以上を含む.

53

同条定量法の項(3)の目の次に次を加える.

54

定量法

16

本品の茎の横切片を鏡検 〈5.01〉するとき,四稜を認め,

55

(4)

17

Leonurus sibiricusの稜は一部がこぶ状に突出する.表皮に

56

乾燥エキス約1 g (軟エキスは乾燥物として約1 gに対応する

18

は,1 ~ 3細胞からなる非腺毛,頭部が1 ~ 4細胞からなる

57

量)を精密に量り,ジエチルエーテル20 mLを加えて振り混

19

腺毛及び8細胞からなる腺りんが認められる.稜部では表皮

58

ぜた後,1 mol/L塩酸試液3 mL及び水7 mLを加えて10分間

20

下に厚角組織が発達し,木部繊維の発達が著しい.皮層は数

59

振り混ぜ,遠心分離し,ジエチルエーテル層を除く.水層に

21

細胞層の柔細胞からなる.維管束は並立維管束で,ほぼ環状

60

ジエチルエーテル20 mLを加えて同様に操作する.水層に水

22

に配列する.師部の外側には師部繊維を認める.皮層及び髄

61

酸化ナトリウム試液10 mL及びジエチルエーテル20 mLを加

23

の柔細胞中にシュウ酸カルシウムの針晶又は板状晶が認めら

62

えて10分間振り混ぜた後,遠心分離し,ジエチルエーテル

24

れる.

63

層を分取する.水層にジエチルエーテル20 mLを加えて同様

64

に操作し,これを2回繰り返す.全抽出液を合わせ,40℃以

65

下,低圧(真空)で溶媒を留去した後,残留物を移動相に溶か

15

25

ある.

医薬品各条の部

26

改める.

27

ヨクイニン

28

確認試験

ヨクイニンの条確認試験の項を次のように

総アルカロイド(リンコフィリン及びヒルスチン)

66

して正確に10 mLとし,試料溶液とする.別に定量用リンコ

67

フィリン及び定量用ヒルスチン約5 mgずつを精密に量り,

68

メタノール/希酢酸混液(7:3)に溶かし,正確に100 mLと

69

する.この液10 mLを正確に量り,メタノール/希酢酸混液

70

(7:3)を加えて正確に50 mLとし,標準溶液とする.試料溶

本品を横切し,薄めたヨウ素試液(1→10)に5秒間浸

29

71

液及び標準溶液10 μLずつを正確にとり,次の条件で液体ク

漬した後,取り出し,余分な試液を拭き取り,切面を観察す

ロマトグラフィー〈2.01〉 により試験を行い,それぞれの液

30

72

るとき,内乳は暗赤褐色を呈する.

73

のリンコフィリン及びヒルスチンのピーク面積 ATR 及び ATH

74

並びにA SR及びA SHを測定する.

75

総アルカロイド(リンコフィリン及びヒルスチン)の量(mg)

31

医薬品各条の部

ヨクイニン末の条確認試験の項及び純度試

32

験の項を次のように改める.

76

=(MSR × ATR/A SR + MSH × ATH/A SH) × 1/50

33

ヨクイニン末

77

MSR:定量用リンコフィリンの秤取量(mg)

78

MSH:定量用ヒルスチンの秤取量(mg)

34

確認試験

本品の少量をスライドガラス上にとり,薄めたヨウ

79

35

素試液(1→10)を滴下して鏡検〈5.01〉するとき,通例,径10

80

検出器:紫外吸光光度計(測定波長:245 nm)

36

~ 20 μm,ほぼ等径性で鈍多角形の単粒及び複粒のでんぷ

81

カラム:内径4.6 mm,長さ15 cmのステンレス管に5 μm

37

ん粒は帯赤褐色を呈し,脂肪油,アリューロン粒と共存して

82

の液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリル化シリ

38

柔細胞中に含まれる小球形のでんぷん粒は青紫色を呈する.

83

カゲルを充塡する.

39

試験条件

本品を鏡検〈5.01〉 するとき,ケイ酸化した

84

カラム温度:40℃付近の一定温度

40

細胞壁を持つ組織の破片,石細胞その他厚壁木化した細胞,

85

移動相:ラウリル硫酸ナトリウム1 gにメタノール600 mL

41

網紋道管,階紋道管,孔紋道管,繊維及び毛の破片を認めな

86

を加えて振り混ぜた後,水400 mL及び酢酸(100)5 mL

42

い.また,薄めたヨウ素試液(1→10)で青紫色を呈する径20

87

を加えて溶かす.

純度試験

異物

日本薬局方の医薬品の適否は,その医薬品各条の規定,通則,生薬総則,製剤総則及び一般試験法の規定によって判定する.(通則5参照 )