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参考資料1 コスタイベ筋注用 審議結果報告書 (12 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_43635.html |
出典情報 | 薬事審議会 血液事業部会安全技術調査会(令和6年度第2回 9/27)《厚生労働省》 |
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機構は、提出された資料から、本剤の臨床での用法・用量において、ATX-126 及びソルビン酸カリウ
ムに関連する安全性上の問題が生じる可能性は低いと判断した。
コレステロール、DSPC 及び PEG2000-DMG について、本剤の毒性試験から、コレステロール、DSPC
及び PEG2000-DMG に関連する安全性上の問題が生じる可能性は低いと判断した。
3.
非臨床薬理試験に関する資料及び機構における審査の概略
本剤の効力を裏付ける試験として、
マウス、
カニクイザル及びアカゲザルを用いた試験が提出された。
3.1 効力を裏付ける試験
提出された主な試験の概略は表 6 のとおりである。
表 6 効力を裏付ける試験の概略
動物種、雌雄
例数
用法・用量(すべて筋肉内投与、用量は RNA 量として記載) 主な評価項目 CTD
BALB/c マウス、雌 5 例/群 本剤(2 μg)
、ARCT-021a)(2 μg)又はプラセボを 1 回投与
免疫原性
4.2.1.1-01
カニクイザル、雄 2~4 例/ 本剤(7.5 μg)
、ARCT-021(7.5 μg)又はプラセボを 28 日間隔で 免疫原性
4.2.1.1-02
群
2 回投与
C57BL6 マウス、雌 5 例/群 ・ARCT-021(0.2、2 又は 10 μg)又はプラセボを 1 回投与
免疫応答
4.2.1.2-02
・ARCT-021(0.2、2 又は 10 μg)又はプラセボを 1 回投与し、
及び
その 30 日後に同量の 2 回目投与
4.2.1.2-03
K18-hACE2 マウス 5 例/群 ARCT-021(2 又は 10 μg)又はプラセボを 1 回投与
感染防御効果 4.2.1.2-06
b)、雌
投与の 30 日後に起源株を鼻腔内投与
アカゲザル、雌雄 4~5 例/ ・ARCT-021(5 又は 20 μg)又はプラセボを 28 日間隔で 2 回投 感染防御効果 4.2.1.2-08
群
与
・ARCT-021(20 又は 40 μg)を 1 回投与
初回投与の 42 日後に起源株を鼻腔内及び気管内に投与
プラセボ:PBS
a)コードするタンパク質で本剤と異なる場所は 2.1.4 表 1 参照。S タンパク質の配列は、ARCT-021 が起源株、本剤が
D614G 変異を含む起源株に由来する。
b)ヒトアンジオテンシン変換酵素 2(hACE2)を発現させた C57BL6 トランスジェニックマウス
3.1.1 免疫原性試験(CTD 4.2.1.1-01 及び 4.2.1.1-02)
① BALB/c マウス(雌 5 例/群)に、本剤(2 μg 8))
、ARCT-021(2 μg)又はプラセボを 1 回投与し、投
与後 56 日まで複数時点における血清中の抗 S タンパク質抗体及び受容体結合阻害活性が、
起源株、
アルファ株(B.1.1.7 系統)
、ベータ株(B.1.351 系統)及びガンマ株(P.1 系統)に対し評価された。
本剤群及び ARCT-021 群における、抗 S タンパク質抗体及び受容体結合阻害活性の誘導が認められ
た。
② カニクイザル(雄 2~4 例/群)に、本剤(7.5 μg)
、ARCT-021(7.5 μg)又はプラセボを 28 日間隔で
2 回投与し、投与後 56 日まで複数時点における免疫応答(抗 S タンパク質抗体、受容体結合阻害抗
体、中和抗体及び細胞性免疫)が、起源株、アルファ株(B.1.1.7 系統)
、ベータ株(B.1.351 系統)
及びガンマ株(P.1 系統)に対し評価された。
抗 S タンパク質抗体、受容体結合阻害活性及び中和抗体について、いずれの株に対しても、本
剤群において 1 回目投与後以降、ARCT-021 群において 2 回目投与後以降の明確な誘導が認め
られた。56 日時点の中和抗体価は、いずれの株に対しても、本剤群が ARCT-021 群よりも高値
であった。
細胞性免疫について、いずれの株に対しても ELISpot 法による IFN-γ 産生細胞数測定で、プラ
セボ群との比較で、本剤群及び ARCT-021 群における誘導が認められた。
8)RNA 量、以下特記ない場合は同じ。
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コスタイベ筋注用_Meiji Seika ファルマ株式会社_審査報告書
機構は、提出された資料から、本剤の臨床での用法・用量において、ATX-126 及びソルビン酸カリウ
ムに関連する安全性上の問題が生じる可能性は低いと判断した。
コレステロール、DSPC 及び PEG2000-DMG について、本剤の毒性試験から、コレステロール、DSPC
及び PEG2000-DMG に関連する安全性上の問題が生じる可能性は低いと判断した。
3.
非臨床薬理試験に関する資料及び機構における審査の概略
本剤の効力を裏付ける試験として、
マウス、
カニクイザル及びアカゲザルを用いた試験が提出された。
3.1 効力を裏付ける試験
提出された主な試験の概略は表 6 のとおりである。
表 6 効力を裏付ける試験の概略
動物種、雌雄
例数
用法・用量(すべて筋肉内投与、用量は RNA 量として記載) 主な評価項目 CTD
BALB/c マウス、雌 5 例/群 本剤(2 μg)
、ARCT-021a)(2 μg)又はプラセボを 1 回投与
免疫原性
4.2.1.1-01
カニクイザル、雄 2~4 例/ 本剤(7.5 μg)
、ARCT-021(7.5 μg)又はプラセボを 28 日間隔で 免疫原性
4.2.1.1-02
群
2 回投与
C57BL6 マウス、雌 5 例/群 ・ARCT-021(0.2、2 又は 10 μg)又はプラセボを 1 回投与
免疫応答
4.2.1.2-02
・ARCT-021(0.2、2 又は 10 μg)又はプラセボを 1 回投与し、
及び
その 30 日後に同量の 2 回目投与
4.2.1.2-03
K18-hACE2 マウス 5 例/群 ARCT-021(2 又は 10 μg)又はプラセボを 1 回投与
感染防御効果 4.2.1.2-06
b)、雌
投与の 30 日後に起源株を鼻腔内投与
アカゲザル、雌雄 4~5 例/ ・ARCT-021(5 又は 20 μg)又はプラセボを 28 日間隔で 2 回投 感染防御効果 4.2.1.2-08
群
与
・ARCT-021(20 又は 40 μg)を 1 回投与
初回投与の 42 日後に起源株を鼻腔内及び気管内に投与
プラセボ:PBS
a)コードするタンパク質で本剤と異なる場所は 2.1.4 表 1 参照。S タンパク質の配列は、ARCT-021 が起源株、本剤が
D614G 変異を含む起源株に由来する。
b)ヒトアンジオテンシン変換酵素 2(hACE2)を発現させた C57BL6 トランスジェニックマウス
3.1.1 免疫原性試験(CTD 4.2.1.1-01 及び 4.2.1.1-02)
① BALB/c マウス(雌 5 例/群)に、本剤(2 μg 8))
、ARCT-021(2 μg)又はプラセボを 1 回投与し、投
与後 56 日まで複数時点における血清中の抗 S タンパク質抗体及び受容体結合阻害活性が、
起源株、
アルファ株(B.1.1.7 系統)
、ベータ株(B.1.351 系統)及びガンマ株(P.1 系統)に対し評価された。
本剤群及び ARCT-021 群における、抗 S タンパク質抗体及び受容体結合阻害活性の誘導が認められ
た。
② カニクイザル(雄 2~4 例/群)に、本剤(7.5 μg)
、ARCT-021(7.5 μg)又はプラセボを 28 日間隔で
2 回投与し、投与後 56 日まで複数時点における免疫応答(抗 S タンパク質抗体、受容体結合阻害抗
体、中和抗体及び細胞性免疫)が、起源株、アルファ株(B.1.1.7 系統)
、ベータ株(B.1.351 系統)
及びガンマ株(P.1 系統)に対し評価された。
抗 S タンパク質抗体、受容体結合阻害活性及び中和抗体について、いずれの株に対しても、本
剤群において 1 回目投与後以降、ARCT-021 群において 2 回目投与後以降の明確な誘導が認め
られた。56 日時点の中和抗体価は、いずれの株に対しても、本剤群が ARCT-021 群よりも高値
であった。
細胞性免疫について、いずれの株に対しても ELISpot 法による IFN-γ 産生細胞数測定で、プラ
セボ群との比較で、本剤群及び ARCT-021 群における誘導が認められた。
8)RNA 量、以下特記ない場合は同じ。
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コスタイベ筋注用_Meiji Seika ファルマ株式会社_審査報告書