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参考資料1 コスタイベ筋注用 審議結果報告書 (19 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_43635.html
出典情報 薬事審議会 血液事業部会安全技術調査会(令和6年度第2回 9/27)《厚生労働省》
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(修正反映版)
与毒性試験において有害な病理組織学的所見は認められていない(5.2 参照)

5.

毒性試験に関する資料及び機構における審査の概略
本剤の毒性に関する試験として、本剤を用いた反復投与毒性試験の他、本剤とは異なるアミノ酸配列

を有する S タンパク質をコードした mRNA を、本剤と同じ組成の LNP に封入した ARCT-021 を用いた
反復投与毒性試験及び生殖発生毒性試験の成績が提出された。なお、ARCT-021 投与では、マウス及び
カニクイザルにおいて S タンパク質に対する IgG 及び SARS-CoV-2 に対する中和抗体の産生が認められ
(3.1.1 参照)
、本剤の安全性評価に利用できると判断されている。
5.1 単回投与毒性試験
本剤を用いた単回投与毒性試験は実施されていないが、本剤の単回投与時の毒性(急性毒性)は、ウ
サギにおける反復筋肉内投与毒性試験(CTD4.2.3.2-03)の初回投与後の結果から評価された。本剤投与
による死亡はなく、一過性の軽度な体温上昇が認められた。
5.2 反復投与毒性試験
本剤及び ARCT-021 を用いたウサギにおける反復筋肉内投与毒性試験が実施された(表 8)。主な所見
は、投与部位における炎症性変化であった。
表 8 本剤及び ARCT-021 を用いた主な反復投与毒性試験
CTD
投与期間
用量
主な所見
無毒性量
(μg RNA/body)
(μg RNA /body)
0 f), 16.75, 25.1 ≧16.75:投与部位における骨格筋の変性・炎
33.55
4.2.3.2
雌雄
4 週間
a)
b)
c)
-03
ウサギ
(3 回
)又は 33.55
症、皮下組織の炎症、赤血球パラメータ(赤
+
(NZW)
血球等)
・血小板数の減少、好中球数・単球
休薬 4 週間
数・フィブリノゲンの増加、IP-10・IL-6・
MCP-1 の増加
回復性:あり
ARCT40
4.2.3.2
4 週間
0 g), 20 又は 40 ≧20:投与部位における骨格筋の変性・炎症、
021
-02
(3 回 a) d) e))
皮下組織の炎症、赤血球パラメータ(赤血
+
球等)の減少、フィブリノゲン・CRP の増
休薬 4 週間
加、IP-10・IL-6・MCP-1 の増加
回復性:あり
a)試験開始 1、15 及び 29 日目に、背部又は腰部(1 又は 2 カ所)に投与
b)試験開始 31 日目に S タンパク質に対する IgG 産生が認められている。
c)容量:0.5 mL/body、d)試験開始 15、29、31 及び 57 日目に S タンパク質に対する IgG 産生が認められている。
e)容量:0.4 mL/body(20 μg RNA/body 群)又は 0.8 mL/body(0 又は 40 μg RNA/body 群)
、f)溶媒:生理食塩液
g)溶媒:PBS
被験
物質
本剤

試験系

投与
経路
筋肉内

5.3 遺伝毒性試験
本剤に含まれる mRNA は天然型の核酸から構成され、新添加剤(ATX-126、コレステロール、PEG2000DMG 及び DSPC)にも遺伝毒性の懸念がないことから(2.R.1.2 参照)
、本剤を用いた遺伝毒性試験は実
施されていない。
5.4 がん原性試験
本剤は臨床での使用が 6 カ月以上継続される医薬品ではないことから、本剤を用いたがん原性試験は
実施されていない。

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コスタイベ筋注用_Meiji Seika ファルマ株式会社_審査報告書