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参考資料1 コスタイベ筋注用 審議結果報告書 (14 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_43635.html |
出典情報 | 薬事審議会 血液事業部会安全技術調査会(令和6年度第2回 9/27)《厚生労働省》 |
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(修正反映版)
り、マウスの血漿及び組織中の S タンパク質は、Jess シンプルウエスタンブロット法 11) により測定さ
れた。
なお、特に記載のない限り、mRNA-2002、ATX-126 及び S タンパク質の濃度は、平均値±標準偏差で
示す。
4.1 吸収
本剤はワクチンであるため、吸収に関する試験は実施されなかった。mRNA-2002、ATX-126 及び S タ
ンパク質の血漿中薬物動態は、ARCT-021 のマウス単回投与生体内分布試験において評価された。結果
は、4.2.1 に示す。
4.2 分布
4.2.1 マウス単回筋肉内投与における生体内分布(CTD4.2.2.3-02、参考)
雌雄マウス(各時点雌雄各 6 匹)に、25 又は 50 µg の ARCT-021 が単回筋肉内投与された。投与後 31
日目までの計 8 時点で、血漿、脳、肺、心臓、肝臓、脾臓、腎臓、大腿直筋(投与部位)、リンパ節(鼠
径及び膝窩)
、精巣及び卵巣 12)が採取され、mRNA-2002、ATX-126 及び S タンパク質が測定された。
<mRNA-2002>
mRNA-2002 は、ARCT-021 の投与 2 時間後の時点で血漿及び全ての組織で検出された。投与後 31 日
目に検出された 25 μg 投与群の筋肉(雄 11.29 pg/mg(5 検体中 4 検体で定量下限未満(BLOQ)
)13)、雌
17.09±22.65 pg/mg(5 検体中 3 検体で BLOQ))
、並びに 50 μg 投与群の筋肉(雄 27.78 pg/mg(5 検体中
)及び鼠径リンパ節(雌雄 1.39
4 検体で BLOQ)13)、雌 14.29±11.56 pg/mg(5 検体中 2 検体で BLOQ)
pg/mg12))を除き、投与後 31 日目までに血漿及び全ての組織から消失した(
図 1 及び図 2)
。
筋肉における mRNA-2002 の雌雄平均半減期は、25 及び 50 μg 投与群でそれぞれ 46 及び 70 時間であ
った。
申請者は、mRNA-2002 は血漿で検出されていることから、リンパ節や脾臓への分布は全身曝露の可能
性と、投与部位(筋肉)の免疫細胞に取り込まれたのち運ばれた可能性を示すと説明している。
図 1 マウスに ARCT-021 を 50 μg 単回筋肉内投与後の mRNA-2002 及び ATX-126 の血漿中濃度推移
mRNA-2002(雄)
mRNA-2002(雌)
ATX-126(雄)
ATX-126(雌)
時間(投与後)
11)定量下限は血漿で 48 pg/mL、組織で 12 pg/mL。
12)試料のサイズが小さいため、リンパ節、精巣及び卵巣はプールして測定。各時点で 1 測定値しか得られないため正確
には平均値ではない。
13)1 測定値のみ利用可能だったため正確には平均値ではない。
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コスタイベ筋注用_Meiji Seika ファルマ株式会社_審査報告書
り、マウスの血漿及び組織中の S タンパク質は、Jess シンプルウエスタンブロット法 11) により測定さ
れた。
なお、特に記載のない限り、mRNA-2002、ATX-126 及び S タンパク質の濃度は、平均値±標準偏差で
示す。
4.1 吸収
本剤はワクチンであるため、吸収に関する試験は実施されなかった。mRNA-2002、ATX-126 及び S タ
ンパク質の血漿中薬物動態は、ARCT-021 のマウス単回投与生体内分布試験において評価された。結果
は、4.2.1 に示す。
4.2 分布
4.2.1 マウス単回筋肉内投与における生体内分布(CTD4.2.2.3-02、参考)
雌雄マウス(各時点雌雄各 6 匹)に、25 又は 50 µg の ARCT-021 が単回筋肉内投与された。投与後 31
日目までの計 8 時点で、血漿、脳、肺、心臓、肝臓、脾臓、腎臓、大腿直筋(投与部位)、リンパ節(鼠
径及び膝窩)
、精巣及び卵巣 12)が採取され、mRNA-2002、ATX-126 及び S タンパク質が測定された。
<mRNA-2002>
mRNA-2002 は、ARCT-021 の投与 2 時間後の時点で血漿及び全ての組織で検出された。投与後 31 日
目に検出された 25 μg 投与群の筋肉(雄 11.29 pg/mg(5 検体中 4 検体で定量下限未満(BLOQ)
)13)、雌
17.09±22.65 pg/mg(5 検体中 3 検体で BLOQ))
、並びに 50 μg 投与群の筋肉(雄 27.78 pg/mg(5 検体中
)及び鼠径リンパ節(雌雄 1.39
4 検体で BLOQ)13)、雌 14.29±11.56 pg/mg(5 検体中 2 検体で BLOQ)
pg/mg12))を除き、投与後 31 日目までに血漿及び全ての組織から消失した(
図 1 及び図 2)
。
筋肉における mRNA-2002 の雌雄平均半減期は、25 及び 50 μg 投与群でそれぞれ 46 及び 70 時間であ
った。
申請者は、mRNA-2002 は血漿で検出されていることから、リンパ節や脾臓への分布は全身曝露の可能
性と、投与部位(筋肉)の免疫細胞に取り込まれたのち運ばれた可能性を示すと説明している。
図 1 マウスに ARCT-021 を 50 μg 単回筋肉内投与後の mRNA-2002 及び ATX-126 の血漿中濃度推移
mRNA-2002(雄)
mRNA-2002(雌)
ATX-126(雄)
ATX-126(雌)
時間(投与後)
11)定量下限は血漿で 48 pg/mL、組織で 12 pg/mL。
12)試料のサイズが小さいため、リンパ節、精巣及び卵巣はプールして測定。各時点で 1 測定値しか得られないため正確
には平均値ではない。
13)1 測定値のみ利用可能だったため正確には平均値ではない。
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コスタイベ筋注用_Meiji Seika ファルマ株式会社_審査報告書