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参考資料1 コスタイベ筋注用 審議結果報告書 (55 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_43635.html
出典情報 薬事審議会 血液事業部会安全技術調査会(令和6年度第2回 9/27)《厚生労働省》
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の残存性を評価した非臨床薬物動態試験が提出されている(CTD 4.2.2.3-03)。
筋肉内投与後、投与部位における両 RNA の濃度は経時的に減少した(図 4)。10 μg 又は 50 μg いず
れの投与量でも LUC-mRNA と比較して LUC-samRNA の方が投与後 8 日目まで高い濃度を維持してい
た。投与 8 日目以降は両 RNA ともに筋肉内濃度は減少し、15~30 日目はわずかに検出されるのみとな
った(50 µg 投与の投与 30 日目で、LUC-mRNA:19.54±16.64 pg/mg、LUC-mRNA:18.83±18.24 pg/mg、
数例の動物では BLOQ)。

図 4 雌 BALB/c マウスに LUC-samRNA 又は LUC-mRNA を単回筋肉内投与後の筋肉(投与部位)中濃度及び AUC last
Muscle RNA Concentration-Time Profile
(Mean ± SD)

Muscle AUClast

30,000

1,500,000

20,000
15,000

LUC-samRNA (10 μg)
LUC-samRNA (50 μg)
LUC-mRNA (10 μg)

10,000

LUC-mRNA (50 μg)

AUClast (pg∙h/mg)

筋肉中濃度 (pg/mg tissue)

40,000

1,000,000

500,000

5,000
0
0

10μg

50μg 10μg

LUC-samRNA
2 8 24 48 72 Hours

8 Days

15 Days

時間(投与後)

30 Days

50μg

LUC-mRNA

AUClast:
0 時間から最終測定可能時間までの
AUC(組織中濃度-時間曲線下面積)

機構は、図 4 及び本剤の薬物動態試験成績(マウス単回筋肉内投与における生体内分布、審査報告(1)
4.2.1 図 1~図 2)から、以下のように考える。
筋肉内投与後、数日程度の短期間においては、レプリコンを含む samRNA は、レプリコンを含まない
場合に比べ組織中濃度が高く維持されている。一方、投与後 2 週間~1 カ月程度経過後には組織中 RNA
濃度はレプリコンの有無によらず著しく低下しており、レプリコンをコードすることで生体内での残存
期間がレプリコンを含まない RNA よりも顕著に延長することはないと考える。
国内第Ⅲ相試験(ARCT-154-J01 試験)で用いられた実薬対照(コミナティ)は、レプリコンを含まな
い RNA ワクチンである。1 回接種あたりの RNA 量(本剤 5 µg、コミナティ 30 µg)が異なるため、非
臨床試験のように厳密な RNA 接種量をそろえたレプリコンの有無別での比較はできないが、特定有害
事象の持続期間は表 37 のとおりであった。

50
コスタイベ筋注用_Meiji Seika ファルマ株式会社_審査報告書