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参考資料1 コスタイベ筋注用 審議結果報告書 (8 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_43635.html |
出典情報 | 薬事審議会 血液事業部会安全技術調査会(令和6年度第2回 9/27)《厚生労働省》 |
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品質に関する資料及び機構における審査の概略
2.
2.1 原薬
原薬である mRNA-2105(成分名:ザポメラン)は、ベネズエラウマ脳炎ウイルス(VEEV)由来のレ
プリカーゼタンパク質(nsP1、nsP2、nsP3 及び nsP4)及び SARS-CoV-2(起源株由来)の S タンパク質
全長(S1 及び S2)をコードする自己増幅型 mRNA である。また、mRNA-2105 には、5′末端のキャッ
プ構造、5′UTR、リーディングフレーム間 UTR、3′UTR 及び 3′末端のポリ A 鎖が含まれる。
S タンパク質には、免疫原性が向上するように 6 つのアミノ酸置換(D614G、R682G、R683S、R685S、
K986P 及び V987P)が行われている。また、レプリカーゼタンパク質には、 つのアミノ酸置換(
の
及び
の
)が行われている。
の
変異はレプリカーゼタンパク質の細胞障
害作用を減少させ、S タンパク質の発現延長に寄与する。
の
変異は
の恒常的な発現を
可能にし、RNA の複製効率を上昇させることで、S タンパク質の発現量増加に寄与する。
2.1.1 細胞基材の調製及び管理
本剤の原材料の 1 つである線状化プラスミド DNA の作製には、大腸菌セルバンクが用いられる。大
腸菌セルバンクの MCB は、5′UTR、レプリカーゼタンパク質、リーディングフレーム間 UTR、S タン
パク質、3′UTR 及びポリ A 鎖をコードするプラスミド DNA を導入した大腸菌から調製された。なお、
WCB は調製していない。
MCB では特性解析試験(外観、宿主細胞の同一性、
、
、
、
否定、
、
、
並びに
)及び純度試験が実施されている。
2.1.2 製造方法
原薬の製造工程は、mRNA 合成、
トグラフィー、
ろ過/
ろ過・
、
ろ過・
クロマトグラフィー、
クロマ
充填及び包装・表示・試験・保管の工程からな
る。
重要工程は
とされている。
原薬の製造工程について、実生産スケールでプロセスバリデーションが実施されている。
2.1.3 外来性感染性物質の安全性評価
原薬の製造工程における mRNA 合成の原料及び
工程において、生物由来原材料が用いら
れている。mRNA 合成工程で用いられる原料である
ギ及びブタ)由来の
、
、
及び
は、合成時に動物(ウサ
酵素が使用されるが、当該酵素は生物由来原料基準に適合し、これらの
溶液の調製の際には活性炭処理及びウイルス除去ろ過によりウイルス除去処理がなされている。また、
工程で用いられる
は、ブタ由来のヘパリンを用いたアフィニティーカラムを用いて
製造されるが、当該ヘパリンは生物由来原料基準に適合し、原料供給業者 A 社では塩酸処理、高 pH 処
理、熱酸化処理(過酸化水素)及び中性 pH 酸化処理(過酢酸)により、B 社では水酸化ナトリウム処理
及び過マンガン酸カリウム処理により、それぞれウイルス不活化処理がなされている。
2.1.4 製造工程の開発の経緯
原薬の開発過程における製造方法は製法 a から製法 b に変更された。主な変更点は製造工程への
3
コスタイベ筋注用_Meiji Seika ファルマ株式会社_審査報告書
品質に関する資料及び機構における審査の概略
2.
2.1 原薬
原薬である mRNA-2105(成分名:ザポメラン)は、ベネズエラウマ脳炎ウイルス(VEEV)由来のレ
プリカーゼタンパク質(nsP1、nsP2、nsP3 及び nsP4)及び SARS-CoV-2(起源株由来)の S タンパク質
全長(S1 及び S2)をコードする自己増幅型 mRNA である。また、mRNA-2105 には、5′末端のキャッ
プ構造、5′UTR、リーディングフレーム間 UTR、3′UTR 及び 3′末端のポリ A 鎖が含まれる。
S タンパク質には、免疫原性が向上するように 6 つのアミノ酸置換(D614G、R682G、R683S、R685S、
K986P 及び V987P)が行われている。また、レプリカーゼタンパク質には、 つのアミノ酸置換(
の
及び
の
)が行われている。
の
変異はレプリカーゼタンパク質の細胞障
害作用を減少させ、S タンパク質の発現延長に寄与する。
の
変異は
の恒常的な発現を
可能にし、RNA の複製効率を上昇させることで、S タンパク質の発現量増加に寄与する。
2.1.1 細胞基材の調製及び管理
本剤の原材料の 1 つである線状化プラスミド DNA の作製には、大腸菌セルバンクが用いられる。大
腸菌セルバンクの MCB は、5′UTR、レプリカーゼタンパク質、リーディングフレーム間 UTR、S タン
パク質、3′UTR 及びポリ A 鎖をコードするプラスミド DNA を導入した大腸菌から調製された。なお、
WCB は調製していない。
MCB では特性解析試験(外観、宿主細胞の同一性、
、
、
、
否定、
、
、
並びに
)及び純度試験が実施されている。
2.1.2 製造方法
原薬の製造工程は、mRNA 合成、
トグラフィー、
ろ過/
ろ過・
、
ろ過・
クロマトグラフィー、
クロマ
充填及び包装・表示・試験・保管の工程からな
る。
重要工程は
とされている。
原薬の製造工程について、実生産スケールでプロセスバリデーションが実施されている。
2.1.3 外来性感染性物質の安全性評価
原薬の製造工程における mRNA 合成の原料及び
工程において、生物由来原材料が用いら
れている。mRNA 合成工程で用いられる原料である
ギ及びブタ)由来の
、
、
及び
は、合成時に動物(ウサ
酵素が使用されるが、当該酵素は生物由来原料基準に適合し、これらの
溶液の調製の際には活性炭処理及びウイルス除去ろ過によりウイルス除去処理がなされている。また、
工程で用いられる
は、ブタ由来のヘパリンを用いたアフィニティーカラムを用いて
製造されるが、当該ヘパリンは生物由来原料基準に適合し、原料供給業者 A 社では塩酸処理、高 pH 処
理、熱酸化処理(過酸化水素)及び中性 pH 酸化処理(過酢酸)により、B 社では水酸化ナトリウム処理
及び過マンガン酸カリウム処理により、それぞれウイルス不活化処理がなされている。
2.1.4 製造工程の開発の経緯
原薬の開発過程における製造方法は製法 a から製法 b に変更された。主な変更点は製造工程への
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コスタイベ筋注用_Meiji Seika ファルマ株式会社_審査報告書