会議資料 (41 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00031.html |
出典情報 | 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第57回 ) |
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国内開発なし
(2)要望内容に係る本邦での臨床試験成績及び臨床使用実態について
「5. 要望内容に係る国内外の公表文献・成書等について」に記載したとおり、本邦での
臨床試験成績は報告がないが、Medical Data Vision 社の国内病院請求データ(2008~2020
年)を用いた、国内の SSc 及び SSc-ILD 患者に対する MMF の臨床使用実態が報告されて
いる。また、症例報告にて、SSc-ILD 患者に対する MMF の臨床使用実態が報告されてい
る。
1.
Funatogawa T et al. Use of mycophenolate mofetil for systemic sclerosis and systemic sclerosisassociated interstitial lung disease: Information from a Japanese hospital claims database. Mod
Rheumatol 2022; 32: 755-60 37)
Medical Data Vision 社の国内病院請求データ(2008~2020 年)を用いた、日本において
MMF が投与された SSc 又は SSc-ILD 患者の MMF の用量、投与期間及び患者特性の調査に
関する論文である。
データベースに捕捉された SSc 患者 31,187 例、SSc-ILD 患者 11,200 例のうち、MMF が
投与された 18 歳以上の SSc 患者は 486 例、SSc-ILD 患者は 314 例であった。SSc-ILD 患者
における MMF の初回 1 日投与量及び 1 日最大投与量は表 3 のとおりであり、用量範囲は
250~3,000 mg/日であった。SSc-ILD 患者の 27%が 1 年以上 MMF を継続投与しており、経
口ステロイド薬を併用していた SSc-ILD 患者における、MMF 投与開始後の経口ステロイ
ドの投与量(プレドニゾロン換算量、平均値±標準偏差)は、0~3 カ月目は 9.3±7.6 mg で
あったが、9~12 カ月目には 5.4±2.9 mg に減少した。
また、SSc 患者及び SSc-ILD 患者に対する MMF の適応外使用は、日本において 2015 年
以降概ね毎年増加していた(表 4)
。
表3
SSc-ILD 患者に対する MMF の初回投与量及び最大投与量の内訳
初回投与量
最大投与量
250 mg/日
4.8 (15)
1.6 (5)
500 mg/日
34.6 (108)
6.7 (21)
750 mg/日
2.2 (7)
2.9 (9)
1,000 mg/日
38.1 (119)
34.9 (109)
1,250 mg/日
0.3 (1)
1.3 (4)
1,500 mg/日
11.2 (35)
23.1 (72)
1,750 mg/日
0
0.3 (1)
2,000 mg/日
6.7 (21)
24.4 (76)
2,250 mg/日
0
0.3 (1)
2,500 mg/日
0.6 (2)
2.6 (8)
2,750 mg/日
0
0
3,000 mg/日
1.3 (4)
1.9 (6)
%(例数)
内用懸濁剤を使用した 2 例は除外されている。
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