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会議資料 (82 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00031.html
出典情報 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第57回 )
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2) Karen H. L, and Russell R. B. Endometrial cancer. N Engl J Med 2020; 383: 2053-64 19)
PORTEC-3 試験に言及した上で、Ⅰ期の術後子宮体癌のうち漿液性癌は骨盤外再発のリ
スクが高く、全身化学療法(TC)及び腔内照射を含む補助療法が一般的に推奨される旨が
記載されている。また、海外臨床試験 1)を引用した上で、進行又は再発の子宮体癌に対し
て TC が標準的治療である旨、海外臨床試験 3)を引用した上で、進行又は再発子宮癌肉腫
に対する第一選択治療は TC である旨、及び早期の子宮癌肉腫に対して TC が用いられる旨
が記載されている。
(3)教科書等への標準的治療としての記載状況
<海外における教科書等>
Devita, Hellman, and Rosenberg’s Cancer: Principles and Practice of Oncology, 12ed.20)
FIGO 2009 分類に基づくⅡ期の術後子宮体癌のうち Grade 3 の類内膜腺癌に対しては、全
骨盤照射又は腔内照射+化学療法(一般的には TC)が推奨されている。PORTEC-3 試験に
言及した上で、漿液性癌及び明細胞癌に対しては、術後化学療法が広く用いられる旨が記
載されている。
GOG-0258 試験に言及した上で、Ⅲ期の術後子宮体癌に対しては、同時化学放射線療法に
引き続いて 4 サイクルの TC が予後を改善させると考えられる旨が記載されている。また、
腹膜播種再発の高リスク患者は、全身化学療法(6 サイクルの TC)によって治療されるべ
きである旨が記載されている。
GOG-0209 試験に言及した上で、Ⅳ期及び再発の子宮体癌に対しては、3 週間ごとの TC
が標準的な一次治療である旨が記載されている。
<日本における教科書等>
新臨床腫瘍学 第 6 版 21)
薬物療法:日本において術後補助療法としての AP、DP 及び TC を比較する第Ⅲ相臨床試
験(JGOG2043)が行われた。PFS において DP 及び TC は AP に対する優越性を証明でき
なかったがほぼ同等の予後であり、タキサン系抗悪性腫瘍剤と白金系抗悪性腫瘍剤との併
用投与も標準的治療のオプションと考えられる 17)。
再発治療:GOG-0209 試験 13)の結果を受け、TC も標準的治療とみなされる。
(4)学会又は組織等の診療ガイドラインへの記載状況
<海外におけるガイドライン等>
1)National Comprehensive Cancer Network (NCCN) Clinical Practice Guidelines in Oncology for
Uterine Neoplasms Ver2.20231)
子宮限局の高リスク子宮体癌に対する初回治療又は術後補助療法として、TC が Preferred
Regimens として category 2A で推奨される。
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