介護予防・日常生活支援総合事業の活性化に向けた自治体支援ツール(支援パッケージ)の構築に係る調査研究 報告書 (173 ページ)
出典
公開元URL | https://www.jmar.co.jp/job/public/llg.html |
出典情報 | 介護予防・日常生活支援総合事業の活性化に向けた自治体支援ツール(支援パッケージ)の構築に係る調査研究(5/15)《日本能率協会総合研究所》 |
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車両はどのように確保していますか?
また、保険はどのように考えるとよいですか?
移動支援サービス
よくある質問
活用可能性がある車両はありますか?
地域づくりの基本は、地域内資源で活用できるものにできるだけ目を向けるということです。車両を使う場合
には自動車保険も関わってきますが、ボランティアのマイカーを含めまずは使える可能性がある車両を洗い出
し、実際に使う場合の要件や留意点を検討し、そのうえで保険を具体的にどうするかといった点を順に話し合
っていくとよいでしょう。
大事な視点
車両については、社会福祉法人制度改革による「地域における公益的な取組」の責務化(社会福
祉法第24条第2項)の流れをうまく活用できるとよいでしょう。たとえば次のような取組を行っ
ている例があります。
車両確保の例
• 社会福祉法人が、デイサービス送迎の空き時間に車両を提供
• 複数の法人がローテーションして協力
• 運転ボランティアがマイカー数台を使って行う(活動中は車両にマグネットシートを貼る)
移動支援における自動車保険の場合、法人の車両やマイカーに本来かけている自動車保険を使い
たくないケースも起こります。移動サービス向けの保険を販売している会社もありますので、使
い方に適する保険を選ぶようにします。また、社会福祉法人全国社会福祉協議会では、ボランテ
ィア中のあらゆる活動に切れ目のない補償が行われるような保険も準備しています。
移動サービス向け保険の例
・保険契約者:移動支援を実施する団体(法人格は不問)
・対象となる自動車:①登録ドライバーもしくは家族名義の車両
②社会福祉法人等から無償で借り受ける車両
※各種特約について、持込車両の本来の自動車保険併用が必要になる場合もある
ボランティアとしてはどのような使い方がよいのでしょうか?
ボランティアの状況や活動内容によってさまざまな意見があると思います。たとえば、「慣れている自分の車
の方が安心」という人もいれば「自分の車とは分けたい」という人もいます。マイカー以外を使う場合は、車
の駐車場所まで取りに行く、戻すことも発生しますので、鍵の管理等も含めてどのように運用するかを考える
必要があります。
誰が運転者となり、どのような使い方をしていくかを具体化してみよう
実際に使える車両があるのか、運転する人がいるのか、運転者はどのようにその車両を取りに来るのか、とい
ったことを、いくつかケースで考えてみましょう。そうすると、不足している点、考慮すべき点が明確になっ
てきます。
移動支援についての参照情報
参
照
移動支援・送迎に関する制度等のポイントや事例が掲載されています。
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「介護保険制度等を活用した高齢者の移動支援・送迎のための手引き」
(令和5年3月)、R4年度老健事業
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