介護予防・日常生活支援総合事業の活性化に向けた自治体支援ツール(支援パッケージ)の構築に係る調査研究 報告書 (384 ページ)
出典
公開元URL | https://www.jmar.co.jp/job/public/llg.html |
出典情報 | 介護予防・日常生活支援総合事業の活性化に向けた自治体支援ツール(支援パッケージ)の構築に係る調査研究(5/15)《日本能率協会総合研究所》 |
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通いの場
通いの場の基本的事項を教えてください(意義・効果)
基本的事項
なぜ通いの場が大事なのか
⚫ 通いの場とは、住み慣れたわがまちの自宅から歩いて通える距離・範囲にあることが望ましいとされ、
近隣の方々が集まって、一緒に体操をしたり、茶話会や趣味活動などを行う身近な居場所のことをい
います。
⚫ 通いの場には、健康づくりや介護予防、地域の基盤づくりなどの効果があると考えられており、これ
までの研究やモデル事業によって、趣味・運動・ボランティア等のグループに参加している割合が高
い地域ほど転倒・認知症・うつのリスクが低いことや、同居者以外との交流が頻繁な方ほど要介護認
定や認知症に至るリスクが低いこと、地域の高齢者の概ね10%が週に1回以上通いの場に参加している
地域は要介護認定率が下がってくることなどがデータとして見えてきています。
⚫ 市町村が地域づくりを進め、高齢者に地域での自分らしい暮らしを続けてもらうためには、この通い
の場の持つ機能・効果がとても重要なため、総合事業のなかの一般介護予防事業において、地域介護
予防活動支援事業として通いの場の活動・展開を支援していくことが期待されています。また国も通
いの場の捉え方を明確にして、その類型や事例を示すことで、地域に多様な通いの場が展開されるこ
とを後押ししています。
<通いの場とは>
「通いの場」の捉え方
住み慣れた地域にある
歩いて通える集いの場
健康づくりや
介護予防に
効果
1. 介護予防に資すると市町村が判断する通い
の場であること
2. 住民が主体的に取り組んでいること
人と人が
つながる
地域づくりの
基盤
3. 通いの場の運営について、市町村が財政的
支援を行っているものに限らないこと
4. 月1回以上の活動実績があるもの
出典:厚生労働省、通いの場の類型化について(Ver.1.0)(令和3年8月)
介護予防や地域づくりにつながる通いの場の効果
つながり・役割・生きがい
心身機能の維持向上
継続的な社会参加の場所
セルフケア定着
孤立・孤独の防止、見守り
一緒に体操や脳トレなどをして
心も体も元気に
入院したり介護を利用していても
参加できる、戻れる居場所
困りごと把握・助け合い
多世代・多分野の交流
参加者の変化に気づき
適時適切なサポートが可能に
多様な関係者が交わり
地域が活気づく
厚生労働省、通いの場の類型化について(Ver.1.0)(令和3年8月)
参
照
厚生労働省、「介護予防・日常生活支援総合事業等(地域支援事業)の実施状況(令和2年度実施分)に関する調査結果
(概要)」
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