介護予防・日常生活支援総合事業の活性化に向けた自治体支援ツール(支援パッケージ)の構築に係る調査研究 報告書 (189 ページ)
出典
公開元URL | https://www.jmar.co.jp/job/public/llg.html |
出典情報 | 介護予防・日常生活支援総合事業の活性化に向けた自治体支援ツール(支援パッケージ)の構築に係る調査研究(5/15)《日本能率協会総合研究所》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
通いの場に専門職に効果的に関与してもらうにはどうすればよい
ですか?
通いの場
よくある質問
どのような通いの場があるのか把握したうえで検討しましょう
通いの場は地域の実情や高齢者のニーズにより様々なものがあるので、専門職の関わり方を検討するためには、
どんな方々が何人ぐらい参加しているのか、普段の活動内容は、といった実態把握がまず重要です。
各論 / 通いの場の実態(ニーズや箇所数、活動内容等)を把握する方法について、教えてください
161ページ
大事な視点
通いの場は高齢者の方々の地域での日常生活の一部なので、専門職がそこに出向いて活動するこ
とで、健康づくりや介護予防、人のつながりを通した地域づくりを効果的に行うことができます。
例えば、
保健師が加齢に伴うリスク、介護予防・認知症予防の大切さなどの講話をして普及啓発につな
げる
• 理学療法士が関節疾患との付き合い方を伝えたり、運動方法・体操などの指導を行う
• 管理栄養士が免疫力アップのための食事や、水分・たんぱく質摂取の重要性などを伝える
• 歯科衛生士が口腔衛生や義歯調整の大切さなどを伝える
•
など様々考えられますし、リハビリ専門職が定期的な参加者の体力測定や基本チェックリストに
よる評価等を行い、生活機能が低下している方を早期に発見することで、地域包括支援センター
と連携して効果的な介護予防ケアマネジメントにつなげることなども可能となります。
なお、専門職が通いの場に出向くことで、住民から「もっと来てほしい」といった声が増えてし
まうこともありますが、専門職派遣には予算もかかりますし、あくまで運営主体は住民であるこ
とを意識して、役割を明確にして関わってもらうことが重要です。
専門職の役割が曖昧になっていませんか?
できることは自分たちでやってもらうことが重要です。例えば、体力測定でもボランティアの方に実施方法を
教えてできるのであれば、リハビリ専門職が実施し続ける必要はありません。役割と目的を明確にしてピンポ
イントで効果的に関わってもらうよう意識しましょう。
総論 / 地域づくりにおける市町村の役割とは?
20ページ
他の事業との連動を考えてみる
•
•
例えば、面積の広い自治体で送迎が困難なために通所型の短期集中予防サービスが行えないような場合に
は、利用者に通いの場に集まってもらって、そこに訪問型でリハビリ専門職が訪れて指導を行う、などの
工夫が考えられます。
専門職が不足している地域では、地域リハビリテーション活動支援事業を活用し、通いの場をオンライン
でつなぎ、専門職がミニ講話をするなど、一人の専門職を複数の拠点で共有する工夫なども考えられます。
168