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介護予防・日常生活支援総合事業の活性化に向けた自治体支援ツール(支援パッケージ)の構築に係る調査研究 報告書 (47 ページ)

公開元URL https://www.jmar.co.jp/job/public/llg.html
出典情報 介護予防・日常生活支援総合事業の活性化に向けた自治体支援ツール(支援パッケージ)の構築に係る調査研究(5/15)《日本能率協会総合研究所》
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地域づくりにおける成果はどう捉えればよいでしょうか?
地域づくりで目指す成果(アウトカム)は、高齢者の自分らしい暮らしの実現で

す。そのために、事業のデザインをしっかり行うとともに、事業を行うことが目的
とならないように意識しておきましょう。

高齢者の自分らしい暮らしの実現のために事業を行いましょう
⚫ 市町村としては頑張って地域支援事業に取り組んでいても、なかなか手応えや成果を感じにくい場合が
あるかもしれません。そんなときは目指していた目的は何だったのか、に立ち戻りましょう。
⚫ わたしたちが地域づくりを進めたり、そのために各事業を実施するのは、わがまちの高齢者に地域で自
分らしい、こうありたいと思う生活を送っていただくためでした。この目指している成果のことを「ア
ウトカム」といいます。
⚫ 事業を行う際には、その構成要素(6W2H)を検討し、全体として機能するようにデザインしてから、
実際に人員を配置し、事業所に委託をし、サービスを提供していってもらう、といった実装・実行フェ
ーズを経て、その結果・成果としてアウトカムが得られます。

デザイン
各事業の
6W2H
組み立て

アウトカム

実装・実行
予算や
人員投入

各事業の
実施

各事業の
実績

インプット

アクティビティ アウトプット

目指す
成果

⚫ 成果を考える際に大事なポイント
1. アウトプットとアウトカムの違い(境界線)を理解すること。例えば、短期集中予防サービスを多
くの方が利用していても、それが利用者の地域での自立した生活(の継続)というアウトカムに貢
献できていなければ成果とはいえないということです。
2. ひとつの事業のみで成果が出せるケースは極めて限られます。複数の事業を連動させる必要がある
ということを意識しておきましょう。
3. 認定率などの変化は、数年間の取組の累積として現れてくるため、すぐにこの成果を求めることは
現実的ではありませんが、中長期的な目標設定と段階づけをしておく視点は重要です。
4. 個々の利用者の変化や、関係者の喜びの声、専門職の成長といった定性的変化やエピソードを「体
感すること」も地域づくりにおける大切なアウトカムです。なかなか大きな変化を感じづらいから
こそ、このような一つひとつの変化や成功体験を関係者で分かち合っていきましょう。

(事業による件数や箇所数など)アウトプットだけを追いかけてしまっていないか、確認してみよう

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