介護予防・日常生活支援総合事業の活性化に向けた自治体支援ツール(支援パッケージ)の構築に係る調査研究 報告書 (41 ページ)
出典
公開元URL | https://www.jmar.co.jp/job/public/llg.html |
出典情報 | 介護予防・日常生活支援総合事業の活性化に向けた自治体支援ツール(支援パッケージ)の構築に係る調査研究(5/15)《日本能率協会総合研究所》 |
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市町村は、ビジョンと戦略を持ち、多様な関係者や地域資源の強み・可能性を掛け
算していくことで、地域づくり全体を導いていく指揮者的な役割を期待されていま
す。
主役は住民。その力や可能性を信じよう
⚫ 地域支援事業の実施要綱において、実施主体は保険者である市町村(もしくは特別区・広域連合)であ
り、その責任の下に事業を実施すると定められています。しかし、地域づくりの主役・対象はあくまで
そこに暮らす高齢者であり、住民の方々です。行政は地域や住民の強みを知り、可能性を信じる姿勢が
大事です。
市町村はオーケストラの指揮者のように関係者をまとめ導いていく役割
⚫ 地域づくりを住民だけに委ねてしまうと上手くいかなかったり継続できなかったりします。誰かが音頭
をとり、費用を工面したり、様々な関係者や活動を体系的に組織していくことで、地域づくりは上手く
いく可能性が高まるため、国はその役割を保険者である市町村に期待しているのです。
⚫ この役割は、多様な関係者や地域資源の強みを知り、それらの活動を調和させて全体の成果へと結びつ
くように指揮する立場であるため、いわばオーケストラの指揮者的なもの、あるいは地域づくりのハブ
であったり船頭のような存在といえます。
ビジョンを掲げ、限られたリソースのもとで戦略をもって推進する
⚫ 指揮者として全体を導くためにはわがまちの目指す姿(ビジョン)が必要です。このビジョンをそれぞ
れの活動の主体である関係者(演奏者)と共有していきましょう。ビジョン実現に向けての中長期的な
ロードマップ、もしくはストーリーを描く視点も重要です。
⚫ ビジョン実現に向けて使えるリソース(人材や地域資源や資金など)も把握しましょう。リソースには
限りがあるため、その投資対効果を最大にしていく戦略的な視点が必要となります。
⚫ そして市町村が地域づくりを進めるための具体的手段・ツールが地域支援事業です。この手段は地域の
実情に応じて、効果的に活用するためには、自分たちでデザインしていくことが大切です。
市町村は自分たちだけで全ての事業をやり切らないといけないと思い込んでいる場合があります。
地域の関係者への委託や住民に任せる(補助等)など、今すでに地域にある資源や活動を利用して
地域のニーズを充たすといった全体のデザインを描けるよう対話を進めていきましょう
総論 / なぜ地域づくりでは「連動」が重要だと言われるの?
参
照
厚生労働省「地域支援事業実施要綱」(令和4年3月最終改訂)
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