介護予防・日常生活支援総合事業の活性化に向けた自治体支援ツール(支援パッケージ)の構築に係る調査研究 報告書 (228 ページ)
出典
公開元URL | https://www.jmar.co.jp/job/public/llg.html |
出典情報 | 介護予防・日常生活支援総合事業の活性化に向けた自治体支援ツール(支援パッケージ)の構築に係る調査研究(5/15)《日本能率協会総合研究所》 |
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ケアマネジャーに個別事例を出してもらえないのですがどうすれ
ばよいでしょうか?
地域ケア会議
よくある質問
ケアマネジャーはどうして事例を出してくれないのでしょうか?
まず市町村として「なぜ事例が出てこないのか」を考察、内省してみることが大事です。資料準備の手間が大
変なのか、出しても建設的な意見をもらえないと思っているのか、など原因があるはずです。まずその原因に
意識を向けてみましょう。
各論 / 地域ケア会議を機能させるポイントを教えてください
197ページ
大事な視点
個別事例を出してもらい、前向きに参加してもらうには、地域ケア会議がケアマネジャーにとっ
て効果を実感できる場(よい体験の場)であることが重要です。
ポイント
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地域ケア会議の目的や意義をしっかり共有しましょう
助言者は指摘・指導ではなく、事例提供者に寄り添うサポートをしましょう
運営・対話方法を含めて、心理的安全性のある環境をつくりましょう
会議の目的に応じて、帳票の準備は最低限に留めましょう
ケアマネジャーの学びを支援するために、研修会開催なども随時検討しましょう
また、会議を活気づけていくために、対応に困っている事例ではなく、在宅生活成功事例などポ
ジティブな題材を集め、なぜ上手くいったのか、といった対話をするなどの工夫も効果的です。
例えば、会議後にケアマネジャーから「次、誰々とこんなことをしてみようと思った」といった
具体的なアクションプランが聞けたとしたら、個別事例との向き合いがポジティブな体験だった
といえるかもしれません。このような体験を生み出すためには、ケアマネジャーに指導するので
はなく、ケアマネジャーにとって大事なケース対象者の日常を今より少しでもよくするためのア
イデアを参加者で出して応援していくような視点が重要です。
地域ケア会議での対話後どのようなフォローを行っていますか?
地域ケア会議での対話により出てきた可能性を検証するのがケアマネジャーだけの役割にならないように、い
つ?誰が?どのように?・・・と高齢者自身の生活の質向上に向けての行動やモニタリングについて、役割分
担ができるよう、サポートすることも大切です。
総論 / 地域づくりにおける市町村の役割とは?
20ページ
地域ケア会議を通して支援が進んだ事例を共有してみよう
地域ケア会議後の具体的行動やチームでの支援によって対象者の生活の質向上につながったケースがあれば、
成功事例として取り上げて参加者にも共有して、ケアマネジャーがケースを出しやすくなったり、何かあれば
相談してくれるような関係づくりにつなげていきましょう。
各論/ 地域ケア会議の実施は、参加者、地域包括支援センター職員、保険者、そして住民にとってそれぞれどのようなメリットがありますか?
201ページ
個別事例の検討におけるケアマネジャーの役割を確認しよう
参
照
第2節 地域ケア会議の運営 において、個別事例を検討する地域ケア会議でのケアマネジャーの役割、事例選定の流れ
や主な事例のタイプについて説明されています。
一般財団法人 長寿社会開発センター「地域ケア会議運営マニュアル」(平成25年3月)、H24年度老健事業
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