よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


介護予防・日常生活支援総合事業の活性化に向けた自治体支援ツール(支援パッケージ)の構築に係る調査研究 報告書 (373 ページ)

公開元URL https://www.jmar.co.jp/job/public/llg.html
出典情報 介護予防・日常生活支援総合事業の活性化に向けた自治体支援ツール(支援パッケージ)の構築に係る調査研究(5/15)《日本能率協会総合研究所》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

Q

移動課題には、どのようなものがあるのでしょうか?

確認しよう

移動支援サービス
事業デザイン

高齢者はどのようなことで困っているのでしょうか?

移動や外出に係る課題としては、生活をする上で困る点だけではなく、他者との交流・社会とのつながりに関
する困りごともあります。移動を単に手段として捉えるのではなく、地域づくりの点から捉えることが大切で
す。
総論 / 地域づくりが必要な背景は?
16ページ

大事な視点
移動支援は、地域づくりそのものです。生活必需品を入手するという事象だけをとらえれば、移
動販売車や宅配等も1つの方法です。しかし移動支援に関しては、「住民が関わる」ことで地域
づくりにもつなげていくことが重要な観点です。運転が好きな男性も地域デビューの機会となり
ます。
「買い物が大変になってきた。でも自分で選びたい」
「知人に毎回のっけてもらうのは気が引ける」
「体操クラブや居場所に行きたい。でも行く手段がない」
といった移動や外出に関する声がよくあがりますが、これらの解決には支え合いの仕組みづくり
が有効です。
ある市では、買い物支援を運転ボランティアで支える仕組みをつくり、車両や保険は社会福祉法
人が提供しています。利用者からは自分の目で見て買い物ができる楽しさだけではなく、移動す
る車の中で会話をする楽しさを得たという感想が出ており、ボランティアによる運営を継続する
ことで、高齢者を地域で見守る雰囲気が生まれてきたとのことです。

考えてみよう どのような支え合いの仕組みづくりが考えられますか?
移動を支援する互助活動は、地域づくりや独居高齢者の見守りにもつなげられます。定年退職後の男性のよう
に、あまり地域活動に参加していないような人を運転ボランティアとして参画してもらえるようにすると、よ
り広範な地域ネットワークがつくられ、助け合いの輪が広がることになります。
総論 / これからの地域づくりに必要なのは?

15ページ

「安全運転講習」を実施して担い手発掘の場にもしていく
互助活動(許可・登録不要)のドライバーに運転者講習は義務付けられていませんが、市町村が主導して運転
者講習を実施している事例があります。実施しているものは福祉有償運送の大臣認定運転者講習で、認定講習
実施機関に委託して行っています。市の広報やホームページでの発信や、65歳到達者へ送付する介護保険証に
チラシ同封などを行い、運転ボランティアの担い手発掘の場にするとともに、安全安心のドライバーを増やす
取組です。

移動支援についての参照情報



移動支援・送迎に関する制度等のポイントや事例が掲載されています。
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「介護保険制度等を活用した高齢者の移動支援・送迎のための手引き」
(令和5年3月)、R4年度老健事業

122