最終評価報告書 別添 (139 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28410.html |
出典情報 | 健康日本21(第二次)最終評価報告書を公表します(10/11)《厚生労働省》 |
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健康領域における伝統的な見方は、医療レベルと健康のレベルを同一視するものだったとして
健康の領域を生物学的要因、環境的要因、およびライフスタイル要因を、医療機能と同様
に定義
身体的・精神的・社会的に完全に良好な状態に到達するためには、個人・集団は成したい
事を定義し、実現し、ニーズを満たし、周囲の環境を変えたり対処することが出来なければな
らない。そのため、健康は目的ではなく日々の生活の資源と見なされる、と記載
日常生活の一部であり、人々が環境を管理しさらには変化させる能力を与えるリソースであり、
日常生活における基本的かつ動的な力と記載
Health is a dynamic state of complete physical, mental, spiritual and
social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.との変
更提議がなされる。(後にWHO総会で、現行の健康定義は適切に機能しており審議の緊
急性が他案件に比べて低いなどの理由で採決見送り)
WHO憲章(1946)における健康の定義を批判した上で、健康を「社会的・身体的・感情
的課題に直面した際に適応し、自ら管理する能力」と定義
健康とは、人の身体的能力(capacities)に加え、その人の持つ社会的および個人的なリ
ソースにも重点を置く、ポジティブな概念である。そのためヘルスプロモーションは、単に保健部
門の責任ではなく、健康的な生活習慣の推進という枠を越え、well-being や、(健康増
進を促すような)環境作りにまで至る、と記載
健康とwell-beingの促進と病気の予防は身体的健康・精神的健康・社会的健康の各側
面を連携させた取組であると記載
1976:ラロンドレポート(カナダ)
1986:オタワ憲章
1986:Achieving Health For All:
A Framework For Health
Promotion(カナダ)
1998:WHO執行理事会
2009:Machteld Huber「How
should we define health?」
(オランダ)
2010:Adelaide Statement on
Health in All Policies
2020:Healthy People 2030
健康の定義への言及
1946:WHO憲章
文書・宣言
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別添3
身体・状態としての健康観から脱却し
社会的・精神的側面を含めた
「能力」としての健康
「健康=静的な状態」から
「健康=動的な資源」である
という健康観
「健康=医療」という健康観からの
本格的な脱却
健康の国際的定義の確立
変遷
1986年のオタワ憲章から健康を目的ではなく「資源」と捉える健康観が登場し、近年になって身体のみならず社会的な文脈への健康
観の範囲の拡張や、能力としての健康の定義が見られる。
今回調査文書から見る健康観の歴史的変遷
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