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(参考資料)1 (19 ページ)

公開元URL https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20240521/zaiseia20240521.html
出典情報 我が国の財政運営の進むべき方向(5/21)《財務省》
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新たなEUの財政ルール

資料Ⅱ-3-5

○ EUでは、2020年より財政ルール見直しの議論を行い、23年12月にEU財務相会合で見直し案について合意。今後EU理事会と
欧州議会の最終承認を経て、新ルールが適用される見通し。

○ 財政規律の基本原則(財政収支対GDP比▲3%以内、債務残高60%以下)を堅持しつつ、各国のオーナーシップを強化
や、債務削減の進捗等に柔軟性を図る内容。純支出を基本的なベンチマークとして欧州委員会が加盟国のサーベイランスを実施。
経済的ショック等に対応するための財政的バッファーの構築も目指す。財政状況のルールからの逸脱が認められた場合、制裁措置が
含みうる過剰赤字是正手続き(EDP)を開始する。

原則(変更なし)
○ 財政目標:一般政府財政収支対GDP比▲3%、債務残高対GDP比60%(マーストリヒト条約)
○ 欧州セメスター:加盟国の予算、中期財政運営をEUが審査・評価
○ 過剰財政赤字:加盟国の財政状況の逸脱が認められた場合、制裁措置を含みうる過剰赤字是正手続(EDP)を発動
主な見直し点
○中期的な財政計画

○債務削減ペース
○その他

中期予算目標(Medium Term Objective)(3年間)
- 構造的財政収支(対GDP比0.5%)がベンチマーク

中期財政構造計画(Medium Term fiscal structural plan )(4年間)
- 純支出 (政府歳出から利払費等を除く)がベンチマーク

- 歳出の伸び率<潜在成長率

- EUの優先課題(グリーン等)で改革・投資を行う際は
財政調整期間を最大7年間に延長可

- 債務残高の超過分を毎年5%ずつ削減

- 債務残高90%以上はGDP比1%、60-90%は同
0.5%を毎年削減
- 調整期間終了後、構造的財政収支対GDP比が1.5%
未満を目指す
- EDP判定の際、市場環境を踏まえ赤字削減対象から利
払費除外可能(~2027年)