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医療業版 勤務間インターバル制度導入・運用マニュアル (20 ページ)

公開元URL https://work-holiday.mhlw.go.jp/interval/pdf/06.pdf
出典情報 医療業版 勤務間インターバル制度導入・運用マニュアル(4/4)《厚生労働省》
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column
コ ラ ム

―睡眠時間は重要です―




睡眠時間の重要性を明らかにした米国の研究があります。この研究では、被験者を一晩の睡眠時間
が4時間、6時間、8時間のグループに分け、14 日間、実験室に宿泊させて反応検査を実施します。

勤務間インターバル制度について

また同時に、3日間徹夜させるグループにも同様の反応検査を実施します。
この反応検査は、ランダムに提示される刺激に対して、0.5 秒以上かかって反応した遅延反応数の
経日変化をグループごとに観察したものです。
図は、横軸が実験日、縦軸が反応検査で 0.5 秒以上かかった遅延反応数を示しています。
毎日4時間の睡眠時間の場合、その状態が6日間継続しただけで、一晩徹夜したのと(つまり断眠
の 1 日目と)同じくらいの遅延反応が生じ、10 日以上続くと二晩徹夜したのと同等レベルの遅延反
応が生じています。
また、毎日6時間の睡眠時間の場合でも 10 日以上その状態が継続すると、一晩徹夜したのと同等
以上の遅延反応が生じる結果となっています。
この実験結果から言えることは、毎日少しずつでも睡眠不足が続くと、睡眠負債が積み重なり疲労
が慢性化し、やがて徹夜したのと同じ状態になってしまうということです。判断能力や反応が鈍くな
り、当然、仕事にも支障をきたすことになります。つまり、毎日しっかりと睡眠時間を取ることが重
要なのです。
図表 2- 6

慢性的な睡眠不足とパフォーマンス低下の関係

16

遅延反応(0.5秒以上)

14

断眠
4時間
6時間
8時間

12
10
8
6
4
2
0
BL

2

4

6

8

10

12

14

出所:Hans PA Van Dongen,Greg Maislin,Janet M Mullington,David F Dinges[2003]『Sleep』

※厚生労働省では、上記のような科学的根拠に基づいた睡眠に関する情報を、「健康づくりのための睡眠
指針 2014」やスマート・ライフ・プロジェクトの厚生労働省特設ホームページにおいてお示しして
います。ぜひご活用ください。
睡眠指針:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/suimin/
スマート・ライフ・プロジェクト(睡眠):https://www.smartlife.mhlw.go.jp/minna/sleep/

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