よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


医療業版 勤務間インターバル制度導入・運用マニュアル (21 ページ)

公開元URL https://work-holiday.mhlw.go.jp/interval/pdf/06.pdf
出典情報 医療業版 勤務間インターバル制度導入・運用マニュアル(4/4)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

column
コ ラ ム

―「患者の安全を守る」という観点からも、

十分な勤務間隔をとることが必要です―

日本看護協会による「看護職の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン」
(平成 25 年 2 月刊)では、
労働科学の知見として以下の内容が紹介されています。
「十分な休養をとらないまま夜勤帯に勤務すると真夜中から明け方にかけて作業能力が極端に落ち、酒
1)

気帯び状態で同じ作業をさせた場合よりも作業能力が劣り危険な状態になることが実証されています」

酒気帯び状態よりも劣る作業能力では、質の高い看護を行うのは困難です。同ガイドラインでは、
「長
2)

時間夜勤時には、同僚が起こしたエラーを同じ職場の看護職が発見しづらくなるという報告」 も紹
介されており、特に夜勤後は確実に休養できるよう十分な勤務間隔をとらないと、患者の安全性が脅
かされる可能性もあるといえるでしょう。
また、夜勤に限らず、これらのことは看護に携わる方のみに限るものではなく、医療に関わる全て
の職種の方にとっても、その重要性は変わらないものですので、「患者の安全を守る」という観点か
らも、十分な勤務間隔をとることが大切です。
出所:1)Dawson D, Reid K: Fatigue, alcohol and performance impairment, Nature, 388(6639):235, 1997.
2)Dorrian J, Tolley C, Lamond N, van den Heuvel C, Pincombe J, Rogers AE, Drew D. Sleep and errors in a group
of Australian hospital nurses at work and during the commute, Appl Ergon, 39(5)
:605-613, 2008.

column
コ ラ ム

― 働き方改革のために勤務間インターバル制度を

導入した法人等が多数みられます ―

勤務間インターバル制度を導入している医療業の各法人等 は、どのようなきっかけで制度を導入
しているのでしょうか。
本事業における調査結果によると、「働き方改革の一環」、「経営者層からの指示」「社会保険労務士
やコンサルタントなどの専門家からの提案」等が制度導入の動機付けになっている法人等が多くみら
れます。制度の導入にあたっては、理事会や病院長あるいは組織のトップ層が旗振り役となることや、
外部の専門家や各種支援制度を活用することで、導入が円滑に進むことが期待されます。
医療業の法人等における制度を導入したきっかけ
※上位項目抜粋
※複数回答
(n=210)

0%

20%

40%

働き方改革の一環
33.3%
17.1%

職員からの要望

11.9%

診療報酬施設基準への対応

10.0%
※無回答を除く

16

80%

45.7%

経営者層からの指示
社会保険社労士やコンサルタントなどの
専門家からの提案

60%

出所:本事業における調査結果