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医療業版 勤務間インターバル制度導入・運用マニュアル (33 ページ)

公開元URL https://work-holiday.mhlw.go.jp/interval/pdf/06.pdf
出典情報 医療業版 勤務間インターバル制度導入・運用マニュアル(4/4)《厚生労働省》
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ステップ3

導入に対する組織のトップ層のコミットメント強化

勤務間インターバル制度を円滑に導入し、定着させるには、職員等、管理職が制度の意義を理解し、納得して受
け入れることが必要です。そのためには、人事担当部署等の制度の推進にあたる組織が制度の意義と内容について
丁寧に説明することが望まれますが、それとともに組織のトップ層が制度の実施に積極的に関与する姿勢を明確に
することが重要です。具体的には、組織のトップ層が職員等に対して積極的にメッセージを発信する等して「法人
等全体で制度の円滑な運用に取り組む」という強い姿勢をみせることが何より効果的です。
医療業各法人等が思う、インターバル時間がしっかりと確保できている要因
※上位項目抜粋
※複数回答

0%

(n=199)

20%

40%

時間外労働がない(少ない)ため

54.8%

法 人 等 事 例

管理職が制度の必要性を感じ、制度の遵守に積極的に参画しているため

33.7%

経営者層が制度の必要性を感じ、制度の遵守に積極的に参画しているため

31.2%

法 人 等 事 例

20.1%

職員が制度の必要性を感じ、制度の遵守に積極的に参画しているため
13.1%

勤怠管理の方法や勤怠管理システムを整備したため
法人の業務内容に制度が適していたため

法 人 等 事 例

60%

10.6%

※無回答を除く

出所:本事業における調査結果

法 人 等 事 例

労働衛生について管理職の教育を継続的に実施
法 人 等 事 例

P.68

株式会社エール(岡山県、訪問看護事業所、従事者数 49 名、2020 年制度導入)

法 人 等 事 例

職員の働き方や勤務の実態を最も知っているのは管理職ですので、管理職に勤務間インターバルを十
分に確保する意義を伝えることには力を注ぎました。表面上、ギリギリインターバルが 11 時間確保で
きるようシフトを組むだけでは、働きやすさと十分な休息を確保するという本質からずれてしまうおそ
れがあります。状況を総合的に見て適切な判断をしてもらうために、社会保険労務士を招聘したセミナー
を社内で開催するなど、労働衛生についての理解を促すようにしています。

Q & A コーナー
Q
A

-組織のトップ層が理解を示さない場合-

組織のトップ層が制度導入に対してなかなか理解を示してくれず、理事会等でも議題
の優先度が高くありません。どうすればよいでしょうか。

組織のトップ層に「勤務間インターバル制度の導入は経営戦略の一環である」との意
識を持ってもらえるよう、働きかけを続けることが重要です。制度を導入し、職員等が
インターバル時間を確保できるようになれば、法人等経営にとって重要な「職員等の健
康の維持・向上」

「職員等の確保・定着」

「生産性の向上」といった効果が得られるこ
とや「患者の安全を守る」という観点からも導入が望ましいことを丁寧に説明しましょう。

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