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医療業版 勤務間インターバル制度導入・運用マニュアル (8 ページ)

公開元URL https://work-holiday.mhlw.go.jp/interval/pdf/06.pdf
出典情報 医療業版 勤務間インターバル制度導入・運用マニュアル(4/4)《厚生労働省》
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シフトを組んで 24 時間対応をしているので、勤務間インターバルの時間帯、勤務間隔は一定ではなく、個





人により日々異なります。また、シフトによっては勤務表で設定されている勤務間隔が、日勤のみで勤務し
ている労働者より、短くなっていることもあります。

医療業︵医業に従事する医師を除く︶で
勤務間インターバル制度が必要な理由

日本看護協会が 2023 年に実施した調査によれば、病院で最も多くの看護職員に適用されている夜勤形態
は「二交代制(夜勤 1 回あたり 16 時間以上)」で、全体の 64.6%を占めています。普段、寝ている時間に
労働をするわけですから、当然、身体的に負担がかかります。そのため、看護職員の月平均夜勤時間を 72 時
間以下にすることが、一般病棟入院基本料の施設基準の 1 つになっています。また、夜間の看護職員の配置
に関する加算の算定には、さまざまな夜勤負担軽減策の実施が求められています。
図表 1-2

最も多くの看護職員に適用されている夜勤形態
件 数

割 合

三交代制(変則含む)

706

19.1%

二交代制(夜勤1回あたり 16 時間以上)

2,390

64.6%

二交代制(夜勤1回あたり 16 時間未満)

506

13.7%

その他

14

0.4%

無回答・不明

83

2.2%

3,699

100.0%



日本看護協会「2023 年病院看護実態調査報告書」より引用

P28

https://www.nurse.or.jp/nursing/assets/100.pdf

② オンコール対応
オンコールとは、緊急時の対応に備えて待機することです。緊急時に電話等で呼び出しを受けると、病院・
訪問看護など緊急対応を行う事業所へ出動します。
夜勤と異なり、オンコールは緊急時のみの対応です。待機中に呼び出される可能性がある中で、なかなか
リラックスして過ごせない環境と言えるでしょう。また、オンコール対応の翌日は通常の勤務となる場合も
多く、負担が偏らないよう、オンコール対応を当番制にして手当を支給しているケースも多く見られます。
なお、オンコール対応で出動した際には、時間外労働時間として割増賃金が支払われますが、本来、休息
すべき夜間の時間が削られるということであり、日勤帯後に継続して業務を行ういわゆる残業とは異なり、
身体的により負担がかかります。そのため、最近では、出動後の勤務時間については、一定時間を有給の特
別休暇として付与し、一定のインターバルを確保する対策も見られるようになりました。

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