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医療業版 勤務間インターバル制度導入・運用マニュアル (67 ページ)
出典
公開元URL | https://work-holiday.mhlw.go.jp/interval/pdf/06.pdf |
出典情報 | 医療業版 勤務間インターバル制度導入・運用マニュアル(4/4)《厚生労働省》 |
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事例 No.5
公益社団法人出水郡医師会広域医療センター
看護部門と連携し、勤務体系を工夫して
勤務間インターバルを確保
■ 所在地
鹿児島県阿久根市
■業
■ 設立年
1989 年
■ 従事者数(医師を除く)
種
一般病院
441 名(2025 年 3 月現在)
■ 勤務間インターバル制度の概要
導入時期
2016 年 4 月
インターバル時間
11 時間
適用対象範囲
看護師
規定根拠
社内規定外「看護部勤務表作成基準」に定める
(1)制度導入の目的
当センターは鹿児島県阿久津根市にある一般病院で、15 の診療科を設置し 222 床の一般病床を有しています。
当院では二交代制勤務を採用しており、16 時から翌日 9 時までの夜間勤務があります。
日本看護協会の「看護職員の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン」では、前日の終業時刻と翌日の始業時
刻の間に一定の休息時間を確保する勤務間インターバルを 11 時間以上としています。また、診療報酬の夜間看護
体制加算等の算定要件に定められている夜間における看護業務の負担軽減の資する業務管理の取組を考慮して、
在籍する看護師 210 名を対象として勤務間インターバル制度を導入することにしました。
昨今、働き方改革が浸透し、応募してくる方や職員も働き方に関する意識が高くなっています。人材確保にも
期待して運用しています。
(2)制度導入にあたって
当センターでは救急医療にも対応しています。勤務時間インターバル制度の導入にあたっては、対象を看護師
のみとしました。時間が読めない手術日などでは、勤務体系をずらしたシフトを作成することで、日勤がきちん
と帰れるようにするなど、人手がいる時や夜勤の人数が賄えないときのために対応しています。また、準夜勤帯
に看護補助者の職員を雇うことで、看護職のインターバル時間の確保や業務負担軽減を図っています。
一部オンコール対応が発生している臨床工学技師などの職種もいるため、就業規則には定めずに運用していま
すが、今後は適用範囲を見直しも検討したいと考えています。
(3)制度内容
① インターバル時間
日本看護協会が公表している「看護職の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン」や診療報酬の夜間看護体制
加算等の算定要件に定められている夜間における看護業務の負担軽減の資する業務管理の取組に基づき、インター
バル時間を 11 時間に設定しています。
② インターバル時間の確保に伴い、始業時刻がずれ込む場合の対応方法
翌日の出勤時間を遅らせ、インターバル時間を確保できるようにしています。急性期の病棟は緊急オペなどの
対応でどうしても残業が発生してしまうことがあります。また、
夜勤担当のスタッフが体調不良などで出勤できず、
日勤担当がそのまま準夜帯まで勤務を継続してもらうというケースなど突発的な状況が発生します。その場合は、
予定していた次の勤務まで 11 時間を確保できなくなるため、予定の出勤時間を遅らせ、必ず 11 時間のインター
バル時間を確保できるように運用しています。
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公益社団法人出水郡医師会広域医療センター
看護部門と連携し、勤務体系を工夫して
勤務間インターバルを確保
■ 所在地
鹿児島県阿久根市
■業
■ 設立年
1989 年
■ 従事者数(医師を除く)
種
一般病院
441 名(2025 年 3 月現在)
■ 勤務間インターバル制度の概要
導入時期
2016 年 4 月
インターバル時間
11 時間
適用対象範囲
看護師
規定根拠
社内規定外「看護部勤務表作成基準」に定める
(1)制度導入の目的
当センターは鹿児島県阿久津根市にある一般病院で、15 の診療科を設置し 222 床の一般病床を有しています。
当院では二交代制勤務を採用しており、16 時から翌日 9 時までの夜間勤務があります。
日本看護協会の「看護職員の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン」では、前日の終業時刻と翌日の始業時
刻の間に一定の休息時間を確保する勤務間インターバルを 11 時間以上としています。また、診療報酬の夜間看護
体制加算等の算定要件に定められている夜間における看護業務の負担軽減の資する業務管理の取組を考慮して、
在籍する看護師 210 名を対象として勤務間インターバル制度を導入することにしました。
昨今、働き方改革が浸透し、応募してくる方や職員も働き方に関する意識が高くなっています。人材確保にも
期待して運用しています。
(2)制度導入にあたって
当センターでは救急医療にも対応しています。勤務時間インターバル制度の導入にあたっては、対象を看護師
のみとしました。時間が読めない手術日などでは、勤務体系をずらしたシフトを作成することで、日勤がきちん
と帰れるようにするなど、人手がいる時や夜勤の人数が賄えないときのために対応しています。また、準夜勤帯
に看護補助者の職員を雇うことで、看護職のインターバル時間の確保や業務負担軽減を図っています。
一部オンコール対応が発生している臨床工学技師などの職種もいるため、就業規則には定めずに運用していま
すが、今後は適用範囲を見直しも検討したいと考えています。
(3)制度内容
① インターバル時間
日本看護協会が公表している「看護職の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン」や診療報酬の夜間看護体制
加算等の算定要件に定められている夜間における看護業務の負担軽減の資する業務管理の取組に基づき、インター
バル時間を 11 時間に設定しています。
② インターバル時間の確保に伴い、始業時刻がずれ込む場合の対応方法
翌日の出勤時間を遅らせ、インターバル時間を確保できるようにしています。急性期の病棟は緊急オペなどの
対応でどうしても残業が発生してしまうことがあります。また、
夜勤担当のスタッフが体調不良などで出勤できず、
日勤担当がそのまま準夜帯まで勤務を継続してもらうというケースなど突発的な状況が発生します。その場合は、
予定していた次の勤務まで 11 時間を確保できなくなるため、予定の出勤時間を遅らせ、必ず 11 時間のインター
バル時間を確保できるように運用しています。
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