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医療業版 勤務間インターバル制度導入・運用マニュアル (26 ページ)

公開元URL https://work-holiday.mhlw.go.jp/interval/pdf/06.pdf
出典情報 医療業版 勤務間インターバル制度導入・運用マニュアル(4/4)《厚生労働省》
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勤務間インターバル制度の導入・運用を成功させるためのポイント

職員等がインターバル時間を確保するためには、勤務間インターバル制度が十分に機能することが必要で
す。制度の導入・運用を成功させるための主なポイントは図表 3-2 に示す3点です。

図表 3-2

勤務間インターバル制度の導入・運用を成功させるためのポイント



勤務間インターバル制度の本格導入前に、試行運用すること

ポイント



インターバル時間の確保に向けた職場風土を醸成すること

ポイント



インターバル時間の適切な把握・管理に向けた仕組みを導入すること

勤務間インターバル制度の
導入・運用に向けた取組の全体像

ポイント





① 勤務間インターバル制度の本格導入前に、試行運用すること
制度内容がおおよそ確定したら、本格導入前に試行期間を設けることが有効です。試行を通じてインターバ
ル時間数や申請手続き等の制度内容の妥当性を確認し、必要に応じて見直しを行うことにより、働き方や仕事
の進め方に合った制度を導入することができます。また、導入後に留意すべきことをあらかじめ把握すること
ができるため、円滑な運用が可能になります。
試行期間を設けた場合には、30 ページの図表 4-3「勤務間インターバル制度を設計する際の検討項目」の一
覧表等も活用しながら、制度内容の一つ一つの項目について評価・検証を行います。その際には、試行対象と
なった職員等本人やその上長から意見を聴取するだけでなく、対象職員等と業務上の関わりを持つ職員等にも
意見を求めるとよいでしょう。
② インターバル時間の確保に向けた職場風土を醸成すること
インターバル時間を十分に確保するためには、時間外労働を減らすことが必要です。
「働く時間は有限である」
との考え方に基づき、無駄な作業を洗い出し、仕事の進め方を見直すなど、仕事の効率化を図りましょう。また、
特定の職員等に仕事の負荷がかかっていないかなどを確認し、必要に応じて仕事配分を見直すことも重要です。
さらに、そうした取組の推進には、職場の理解とともに組織のトップ層の後押しが欠かせません。組織のト
ップ層が職員等に対して「法人等全体で職員等のインターバル時間を確保する」とのメッセージを発信するこ
とが、職場風土の醸成に効果的です。
③ インターバル時間の適切な把握・管理に向けた仕組みを導入すること
職員等のインターバル時間を適切に把握・管理できる仕組みを用意することが望まれます。タイムカード等
による記録など客観的な方法で勤務開始・終了時刻を把握することに加え、勤務終了時刻から翌日の勤務開始
時刻までにどれだけの時間を確保できているかが一目でわかる(自動計算される)ように勤怠管理システムを
改修することが期待されます。また、もし一定のインターバル時間を確保できていない職員等がいる場合、上
長にそれが自動通知される仕組みを組み込むとさらに有効でしょう。

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