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参考資料4 令和5年版「救急・救助の現況」 (90 ページ)

公開元URL https://www.fdma.go.jp/singi_kento/kento/post-134.html
出典情報 救急業務のあり方に関する検討会(2/20)《総務省》
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第4章
1

救急蘇生統計

心肺蘇生統計の概要

(1) 心肺蘇生統計
我が国では、平成 17 年1月から全国の消防本部で一斉にウツタイン様式の導入を
開始しており、消防庁としては、ウツタイン様式による調査結果をオンラインで集
計・分析するためのシステムの運用も開始している。この結果、救急救命士が行う
救急救命処置の効果等の検証や諸外国との比較が客観的データに基づき可能となる
ことから、プレホスピタル・ケアの一層の充実強化を図ることが期待されている。
この調査では、心肺機能停止傷病者を原因別に分類(心疾患が原因となったもの
か、それ以外か)し、目撃の有無による分類(目撃した、又は音を聞いた)、目撃者
による分類(一般市民か、救急隊)でデータを集計しているものである。さらに、救
急隊接触時の初期心電図波形(VF/無脈性VTか、それ以外の波形か)や、心肺蘇
生実施の有無、除細動実施の有無から、傷病者の1ヵ月後生存率、及び1ヵ月後社
会復帰率の統計を取っているものである。
(2) ウツタイン様式(救急蘇生統計)
ウツタイン様式とは、心肺機能停止傷病者について地域間・国際間での蘇生率等
の統計比較を可能とするために、その原因別(心臓に原因があるものか、それ以外
か)の分類、心肺機能停止時点の目撃の有無、バイスタンダー(その場に居合わせた
人)や救急隊による心肺蘇生の有無やその開始時期、除細動の有無などに応じた傷病
者の経過の記録に関するガイドラインのことを指した様式を言う。
(注)東日本大震災の影響により「第4章 救急蘇生統計」については、釜石大槌地区行政事務組合消防本部及び
陸前高田市消防本部の平成 23 年分データは除いた数値で集計している。

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