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会議資料 (73 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00036.html
出典情報 医薬・生活衛生局が実施する検討会 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第62回 3/13)《厚生労働省》
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要望番号;II-5

2)Kayano D, et al. High-dose 131I-metaiodobenzylguanidine therapy in patients with high-risk
neuroblastoma in Japan. Ann Nucl Med 2020; 34: 397-406 37)
再発又は難治性の MIBG 集積陽性の神経芽腫患者 20 例(2.5~17.7 歳)を対象に、131I-MIBG
投与の有効性及び安全性を検討することを目的とした後ろ向き観察研究が実施された。
用法・用量について、131I-MIBG 444~666 MBq/kg が 1 時間以上かけて静脈内投与された。
131

I-MIBG 投与後に 17/19 例で幹細胞移植が実施された。
有効性について、奏効率は 26.3%(5/19 例)であった。1 年 EFS 率は 42%、1 年 OS 率は

58%、5 年 EFS 率は 16%、5 年 OS 率は 42%であった。
安全性について、主な Grade 3 又は 4 血液毒性は、好中球減少症 19 例(100%)、貧血 10
例(53%)、血小板数減少 19 例(100%)であった。また、赤血球輸血が 14 例(74%)、
血小板輸血が 17 例(89%)、コロニー刺激因子の投与が 9 例(47%)に行われた。Grade 3
の非血液毒性は食欲不振及び悪心 1 例であり、Grade 4 の非血液毒性は認められなかった。
3)Wakabayashi H, et al. High-dose 131I-mIBG as consolidation therapy in pediatric patients with
relapsed neuroblastoma and ganglioneuroblastoma: the Japanese experience. Ann Nucl Med 2020;
34: 840-6 38)
再発後の化学療法により 123I-MIBG シンチグラム評価が CR となった再発神経芽腫患者 5
例及び神経節芽腫 1 例を対象とした 131I-MIBG 投与の後ろ向き試験が実施された。
用法・用量について、131I-MIBG 518~666 MBq/kg が 1 時間かけて静脈内投与された。
有効性について、5 年無増悪生存(PFS)率は 44%、5 年 OS 率は 67%であった。
安全性に関する記載はなかった。
(2)Peer-reviewed journal の総説、メタ・アナリシス等の報告状況
1)Wilson JS, et al. A systematic review of 131I-meta iodobenzylguanidine molecular radiotherapy for
neuroblastoma. Eur J Cancer 2014; 50: 801-15 39)
再発又は難治性の神経芽腫患者を対象に 131I-MIBG による治療を実施した 25 報における
奏効率は 32%(253/782 例)であった。131I-MIBG を化学療法と併用したときの INRC に基
づく奏効率は 39%(48/124 例)
、131I-MIBG 単剤で治療したときの INRC に基づく奏効率は
32%(199/629 例)であった。また,累積投与量(12 報、範囲:5~14.7 GBq)と治療効果
の相関を検討した結果、正の相関が認められた(オッズ比[95%CI]
:1.15[1.06, 1.24]、p
=0.001;log-rank 検定)

2)Chung C, et al. Neuroblastoma. Pediatr Blood Cancer 2021; 68 Suppl 2(Suppl 2): e28473 40)
再発及び難治性の神経芽腫において 131I-MIBG を 444 MBq/kg 以上を投与することで 30%
以上に奏効が得られる可能性があり、ここ数十年実施されている。また、欧米では近年、
導入化学療法の一環としてより早期に 131I-MIBG を投与するプロトコル(Children’s
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