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資料1-2-3-4    薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(スパイクバックス筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過) (53 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00059.html
出典情報 第92回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和4年度第27回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)(3/10)《厚生労働省》
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の後も 38~40℃の発熱が持続した。

接種 10 日後の PCR 検査は再度陰性であったが、好中球及び血小板減
少と肝機能障害により紹介入院となった。フェリチンと可溶性 IL‐2
レセプターの上昇も認めた。活動性ウイルス感染症は否定的で、CT
では感染巣はなく肝門部リンパ節腫脹と軽度の肝脾腫を認め、血液培
養は陰性であった。骨髄検査で血球貪食像を認めたがリンパ腫細胞の
浸潤はなし、血球貪食性リンパ組織球症と考えてメチルプレドニゾロ
ン(2mg/kg)を入院当日に開始し、ステロイドに対する反応は良好で
あり、発熱は入院翌日に消失した。検査値異常も改善後に再燃を認め
ず、他の誘因がなく接種直後に発症したことからワクチンによる二次
性血球貪食性リンパ組織球症と最終診断した。

3 日目には白血球数が 7110/μl、血小板数が 11.0 万/μl と改善を
見た。AST、LDH 及びフェリチンはメチルプレドニゾロンを開始後に
一過性に増加するも速やかに減少に転じ、それぞれ入院 12 日目、9
日目及び 26 日目に正常化した。CRP、sIL-2R 及び D-dimer も速やか
に低下を認めた。入院後から 140mg/日(2mg/kg/日)で投与していた
メチルプレドニゾロンを入院 6 日目より 70mg/日に、13 日目より 50
㎎/日に減量し、20 日目よりプレドニゾロン 40 ㎎/日の経口投与に変
更した。ステロイドを漸減後も HLH の再燃も認めず、26 日目の CT で
肝脾腫および肝門部リンパ節腫脹の消失を確認した。

入院 30 日目(接種 39 日後)、患者は退院となり以降外来でプレドニ
ゾロンの漸減を行った。

接種 99 日後にプレドニゾロン終了した後も再燃なく通院を終了とし
た。

日付不明

血球貪食性リンパ組織球症の転帰は回復。

診断結果

日付不明、活性化部分トロンボプラスチン時間:32.0 秒。

日付不明、アラニンアミノトランスフェラーゼ:275U/L。

日付不明、抗核抗体:40 未満。

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