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資料2-2 厚生労働科学研究の成果のまとめ(令和3年度) (103 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html
出典情報 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》
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における有害性評価値や有害性クラスに基づき、短期曝露による健康影響に
つ い て は 政 府 向 け GHS 分 類 結 果 に 基 づ き 、 人 健 康 の 有 害 性 に 関 す る ス コ ア 化
の試みを行った。また、皮膚感作性の定量的評価法について、国内外の動向
をとりまとめた。
○「気管内投与による化学物質の有害作用とくに発癌性の効率的評価手法の開
発に関する研究:迅速化かつ国際化に向けて」(令和元~3年度)では、ラ
ッ ト を 用 い た 経 気 管 肺 内 噴 霧 投 与 ( TIPS) に よ る 試 験 法 に つ い て 、 十 数 物 質
へ の 結 果 か ら 、 吸 入 暴 露 法 LC 5 0 の 近 接 値 が TIPS 短 期 投 与 法 に て 得 ら れ る こ
とを明らかにした。今後、さらに多くの検体について実証を重ね、毒物劇物
の 有 害 性 評 価 を す る た め の 普 遍 的 な 評 価 試 験 法 と し て OECD 等 に 実 用 化 提 案 す
る予定である。
○「化学物質のインビトロ神経毒性評価法の開発」(令和元~3年度)では、
in vitro 及 び in silico の 側 面 か ら 、 神 経 毒 性 評 価 法 を 検 討 し た 。 iPS 細 胞
由来ニューロンの神経ネットワーク評価を行ったところ、発達神経毒性
( DNT) 化 合 物 の 毒 性 リ ス ク が 作 用 点 ご と に 推 定 さ れ た 。 ま た 、 化 学 物 質 の 物
理化学的特徴量を示す分子記述子を利用して化学物質のクラスタリング解析
を実施した結果、陽性物質及び陰性物質が高い割合で集まるグループが得ら
れ 、 さ ら に in vivo 毒 性 評 価 を 進 め 、 28 日 反 復 投 与 毒 性 評 価 の 枠 組 み で DNT
を検出できることが示された。


目 的 と す る 成 果 が 不 十 分 で あ っ た 事 例 /目 的 と す る 成 果 が 得 ら れ な か っ た 事 例

該当なし。
(2)論文数などの業績(令和3年度終了課題について)
原著論文

その他の論文

学会発表

特許等

その他

(件)

(件)

(件)

(件)

(件)

和文
0

英文等
54

和文
1

英文等
1

国内
61

国際
6

出願
1

取得
0

施策に

普及・

反映

啓発

1

4

5.研究成果の評価
必要性

本研究事業は、日々の国民生活に利用される化学物質の有用性を踏

の観点

まえ、化学物質を利用する上でヒトへの健康影響を最小限に抑える目

から

的で行う種々の行政施策の科学的基盤となる事業であり、国民生活の
安全確保に大いに寄与する不可欠なものである。
また、リスクを最小化した状態で化学物質を使用することが化学物
質管理の国際的目標であり、この達成に向けて引き続き国際協調の下

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