資料2-2 厚生労働科学研究の成果のまとめ(令和3年度) (53 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26761.html |
出典情報 | 厚生科学審議会科学技術部会(第130回 7/14)《厚生労働省》 |
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さらに、「免疫アレルギー疾患対策に関する研究基盤の構築」は、
「 免 疫 ア レ ル ギ ー 疾 患 研 究 10 か 年 戦 略 」 の 遂 行 を 通 し て ア レ ル ギ ー 疾
患対策とリウマチ疾患対策の両方を推進する上で必要性が極めて高
い。
効率性
研究の進捗状況を評価する中間評価委員会の評価を研究者へフィー
の観点
ドバックするなど、適切な進捗管理によって計画的かつ効率的に研究
から
成果をあげている。また多くの研究課題は国が整備しているアレルギ
ー疾患医療提供体制と連携しており、効率的に研究が遂行されてい
る。
有効性
「 免 疫 ア レ ル ギ ー 疾 患 研 究 10 か 年 戦 略 」 を 推 進 す る た め に 、 日 本 に お
の観点
ける免疫アレルギー疾患に関する研究の進捗状況や必要な研究施策を
から
検討する研究班において、有効性の高い研究施策を検討して実施体制
を整備している。
また研究者は我が国における免疫アレルギーの臨床・基礎研究の第
一線で活躍しており、研究課題の目標を達成する能力が高く、また研
究者間で円滑な連携が図られており、有効な研究成果が多く得られて
いる。アレルギー疾患においては基本指針に基づいた医療提供体制の
構築に有効な研究成果が得られている。またリウマチ性疾患において
も、診療ガイドラインや移行医療、患者視点での支援など、様々なア
ンメットニーズを解決する成果が得られ、有効性が高い。
6.改善すべき点及び今後の課題
アレルギー疾患は発症年齢、重症度、予後等に多様性があり、これらの実態
を把握し層別化することによって病態を「見える化」し、最適な医療を導入す
ることの必要性が示されている。これを可能とするためにも、現在、実施して
いるアレルギー疾患の疫学調査を継続的かつ効率的に行い、さらに生活実態等
を追加したデータベースを構築することが必要である。そのため、引き続き、
アレルギー疾患に関する疫学調査研究を実施する必要がある。
本研究事業により「メディカルスタッフのためのライフステージに応じた関
節リウマチ患者支援ガイド」が作成されたが、チーム医療の実践のためには、
社会福祉士やケアマネジャー等を主たる対象とした「ガイドライン」等の作成
が必要である。また、高齢なリウマチ患者の医療・介護・保険等の利用状況に
関する調査がなされていないため、それらのアンメットニーズを把握・解決す
るための研究が必要である。
さらに、学校・保育所等におけるアレルギー疾患を有する者への対応を均て
ん化を通じて、アレルギー疾患対策基本法の基本理念の1つである、アレルギ
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